仕組みが似ていると想起しやすいとはいえ、ただ仕組みが似たゲームをやっただけでは、実務に活かすことはおぼつきません。では、どのようにすれば、実務に活かせる振り返りができるのでしょうか。
気づいたことをアウトプットする「発散系」の振り返りは効果的です。当社は発散系の振り返りが好きなのでよく実施するのですが、実はもう一歩進んだ振り返りが効果的です。(振り返りはやればやるほど学びは深まりますが、投入時間は増えますので悩ましいところです。)
それは、「アナロジーを自分で生成させる」ことです。といっても難しいですね。
アナロジー(=類推)を自分で生成するとは、
「Aという状況の時に、Bという解決策をとることで、Cという結果につながる」
という関係構造で学びをまとめあげることです。
こうすることで、
- ゲームでは「Aという状況の時に、Bという解決策をとることで、Cという結果につながる」ことがわかった
- だから、実務に適用したら「Aという状況の時に、Bという解決策をとることで、Cという結果につながる」のではないか
と考えられるようになります。
ここは私も時間の関係で十分にできていなかったので、新たにワークシートを作成し、導入済みのお客様に配布するなど工夫するつもりです。
ただ、実はこれだけでも十分なのですが、更に想起をうながす秘策があります。それは次のエントリで書きたいと思います。今回で、「保管した記憶を思い出せない」話は終わりで、次回は「記憶をどのように保管すればよいのかわからない」話に入っていきます。
公開日: 2014年7月8日