モチベーションマジック初期版の発掘【温故知新PJT】 | ゲーム研修で研修の内製化を支援|カレイドソリューションズ

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モチベーションマジック初期版の発掘【温故知新PJT】

当社のモチベーションマジックは、バージョンアップを繰り返しています。ふと、初期バージョンが出てきて、感慨深い気持ちになりました。

イラストも内容も今とは全く異なっています。モチベーションマジックは、原型を概ね作ったタイミングで、とある不動産業の会社さんから気持ちの切り替えを学ぶ研修を開発してほしいと言われ、一気に仕上げた記憶があります。(特に事例の部分で苦労した記憶があります。)その時は、まだパッケージなどは考えていなかった時期でしたので、カードを裸で納品していました。

そこで、紙の箱を作ろうと思い立ち、国内で4社くらいに見積もりを取りました。結果としては、100万円を超える見積もりを次々に提示されました。さらに、大量生産しなければならなかったり、展開図を自分たちで作った上で納品されたものを自分たちで組み立てなければならなかったり、全額前払いが条件だったりと、なかなかシビアな世界だなという印象でした。この金額感は箱だけです。中身を作る金額よりも遥かに高いんです。

そこで、海外に目を向けました。まず、中国の工場とやり取りし、組み立てまでやってくれる業者を発見しました。クオリティとしてもドイツのハイデルベルク社の印刷機で印刷し、ツヤ加工を入れてくれるということでした。その金額は国内であれば100万円が実に8万円と国内の9割引き価格だったことを覚えています。※別途、物流会社を手配しましたがそれも数万円でした。

ただ、いくつか難点もありました。まず、初回に納品いただいた箱は糊付けされて納品されたのですが、その接着が弱く、輸送中に大半が分解してしまっていました。さすがにこの金額で作り直しはしてくれないだろうと思ったら、すぐに作り直して送ってくれて、中国のすごさを感じた記憶があります。ただ、生産した数量が1,000個で、数年間にわたり、当社の執務スペースを圧迫し続けたのは良い思い出です。

さて、思い出話が長くなってしまいましたが、この時作成した箱はカードだけが入るサイズで、いわゆるトランプと同じ程度のサイズでした。それをさまざまなお客さまにお見せした際の感想は、トランプやウノを買う感覚で1,000円以下に見えるということでした。

最終的に「これではだめだ」ということで小さいサイズの箱での提供を止め、現在のDVDのトールケースを使っています。ボードゲームの業界では、箱が小さい方が家ではありがたがられるが、店では手に取ってもらえないという話があるようですが、まさにこれと同じ経験をしたわけです。

「アンカー(錨)」という概念がありますが、トランプがアンカーになって、安いものと判断されるのであれば、高級路線とあまり一致しません。

ゲーム研修は、あらゆる研修の中で最も開発にコストがかかる研修です。模倣品のようなものならば安価に提供できるのでそれでもよいのでしょうが、そうでなければわざわざ安見えさせるメリットがありません。そうした気づきが得られた体験でした。

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