マーケティング研修の発掘【温故知新PJT】 | ビジネスゲーム研修で人材育成の内製化を支援|カレイドソリューションズ

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マーケティング研修の発掘【温故知新PJT】

マーケティング研修と題していますが、ここではマーケティングを扱う研修全般について幅広い視点でお話ししたいと思います。

前回、「マーケティング」のテストを作成した話を書きました。2008年当時、私は他社のマーケティング担当執行役員と当社の代表を兼任していました。BtoCマーケティングでの成功体験がキャリアの原点となっており、マーケティングには興味があり、関わりやすい分野でした。しかし、人材開発の仕事としてマーケティングに取り組んだ機会は、テスト問題作成を含めてもそれほど多くありませんでした。

一つの例として挙げられるのが、経営シミュレーションです。この構成には戦略、その下に紐づくマーケティングとアカウンティングが含まれます。そのため、経営シミュレーション研修では、振り返りの中でマーケティングに関する説明を取り入れることがあります。この際、マーケティングの知識を断片的に活用してきました。実に多くの経営シミュレーションにマーケティング的な要素を加えてきました。

特に2009年には、ネット広告代理店のマーケティングゲーム開発案件に携わり、ネット広告ビジネスを表現するゲームを作成しました。このプロジェクトでは、マーケティングの経験から培ったノウハウを最大限に活用しました。ゲームの目標として、以下を設定しました:

  • 企業経営におけるマーケティングの意味・役割を理解する
  • 自業務をマーケティングの中で位置づける
  • マーケティングの基礎的用語を体験的に習得する
  • マーケティングの主要概念を理解する
    1. STP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)
    2. 3C(顧客・自社・競合)
    3. 4P(製品・価格・プロモーション・流通)/マーケティングミックス
    4. プロモーション(人的販売・広告・広報・SP)

ゲームには新規参入、撤退、リサーチ、販促活動、セールスプッシュ、値下げ、宣伝・PR、マス広告、サイト構築(EC)、ターゲット広告、口コミ広告などのカードが登場します。リアル市場とネット市場が連動する中で、他社との相互作用を考慮しながらアダプティブに対応するという設計でした。

このプロジェクトは成功を収め、お客様はビジネス上の大きな成果を上げました。

その後、しばらくマーケティングに特化した仕事はありませんでしたが、2014年に博報堂グループの会社と協力してMarketing Jamという研修を開発しました。この際、当社には戦略コンサル出身者が在籍しており、「ブランド」の概念を深く掘り下げることができました。また、お客様のマーケティングコンサルタントからも多くの示唆をいただき、グループ内教育や外販で幅広く活用されました。

現在、このコンテンツは当社で提供可能ですが、「マーケティングとは経営そのもの」という考え方に基づき、商品開発を含む幅広い内容となっています。ただし、サイトに掲載していないこともあり、コロナ禍以降は動きが止まっており、改めて活用したいという気持ちが高まっています。現在では、スマホアプリの開発が容易になったことから、スマホでの入力・集計を活用し、シンプルな設計にすることが可能です。これを機に、マーケティングに関する研修をさらに進化させたいと考えています。

古いコンテンツを見直すことで、初期の動機が蘇り、新たな試みへの意欲が湧いてきます。

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