リスクマネジメント研修の発掘【温故知新PJT】| ゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ株式会社

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リスクマネジメント研修の発掘【温故知新PJT】

リスクマネジメントに関する研修も発掘されました。若手を対象に2010年に開発したものです。ついうっかりやらかしてしまうことは誰にでもあります。ただ、分かっていて起こってのか、分からずに起こったのかでは、その質は大きく違うでしょう。

結果として何かが起きたものは「クライシス」と呼ばれ、即座に対処が必要です。しかし、毎日がクライシスの連続というのは避けたいものです。そのためには、いわゆるヒヤリハットを減らすために、原因分析が必要です。その原因にあたるものが「リスク」です。

本研修では、「リスク」と「クライシス」に関して解説を行った上で、リスクマネジメントに視点を移し、リスクの発見・分析・予防といったことを説明し、日常に潜むリスクへの感度を高めることを目指しています。

その点では、先日コラムを書いたソーシャルメディアリスクを学ぶゲーム「もえったー」と関連するコンテンツですし、また以前も書いたトラブル対応ゲーム「トラブルシューター」とも連動しやすいコンテンツではないかと思います。一方、リスクというと確率論的な話に思われ、リスクの数値化のようなものを考える人もいるので、合理的意思決定の話と通じると思う方もいると思いますが、本コンテンツは若手向けですので、そこまでは扱いません。

さて、話を戻すと、本研修は当社の研修ですので、当然ゲーム性のあるワークを行います。具体的には、ケーススタディを行い、その結果をゲーミフィケーション的に数値で「可視化」して「競争」ができるようにしています。微妙な行動をしている社員「安保利介(アポリスケ)」の行動を見て、発生しうる結果の洗い出し、その原因となる行動の洗い出し、予防策の検討といったことを行います。最後に、発見数を確認することで他者と感度を比較できるといったものです。その後、用意されたレーダーチャートに発見した項目をプロットしていくことで、各自がどの傾向(例:リスクヘッジャー型)を持っているかを確認できます。昨今、16パーソナリティが人気ですが、誰もが自分の型が分かると「楽しい」とか「注意しなくては」となります。こうした体験ができるんですね。

余談ですが、本研修でのケースは他にもあります。ケース「ラーメン強盗」という謎ケースも併用できるようになっていました。

ケースで現状と全体観を把握したその後は、発見・分析・予防の詳しい解説を行い、今でいうアンコンシャスバイアスに気づいてもらったり、リスク分析マトリクスを書いたりします。また、予防のフレームワークを紹介した上で、回避するなら、低減するなら、移転するなら…といったところを検討します。最後に身近な例として、「飲みすぎで生活習慣病になるリスクに対する予防策を3つ考える」といったまとめを行います。

ある種、定番の研修ではありますが、この10年後に「プロジェクトマネジメント」の研修を開発する際に、本研修は多いに参考になりました。

日常に潜むリスクへの感度を高める‐リスクマネジメント-

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