ロジカルコミュニケーションを発掘する【温故知新PJT】

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ロジカルコミュニケーションを発掘する【温故知新PJT】

先日、インターンの山口が弊社に眠る「宝の山」についてのコラムを書きました。

今回は昔話がてら、当社に眠っているコンテンツの一つロジカルコミュニケーション研修「Style」について書きます。

2007年、創業の前年。前職にて所属するチームを対象にロジカルコミュニケーション研修を開発し、実施しました。

メンバーの話を根気強く聞いても、要領を得なくて分からない、そんな悩みがきっかけだったと記憶しています。それを原型として、2008年に、とあるネット証券の超少人数(3名)を対象とした勉強会型の研修をお請けしたことから、ロジカルコミュニケーション研修のパッケージ「Style」を開発しました。Styleとは文字通り「型」のことです。当時から、「型」を学ぶことが、ひいては自分のやり方を身に付けることにつながるという持論がありました。

創業当時は、研修コンテンツはほとんど何もなく、他社の役員をやりながら、優先度の高いものから作っていた時期なので、そのときも優先度が高いものとして位置付けられていたのは間違いありません。

当社はゲーム研修が強いというイメージがあるでしょうけれども、「Style」はゲーム研修ではありません。平素から発信している通り、ゲームは手段であり、さまざまな学習手法の集大成であり、開発に多大な時間を要するものです。

では、「Style」は何かというと講師と一緒に進める「ドリル」なのです。ドリル形式は、私が在独時代にアルバイトをしていた公文式の影響を受けていて、「段階的」に高いレベルに到達できるように意図して作られています。

今とつながる要素をいくつか説明します。

まず、冒頭に「言葉の定義」がしっかり入っていることです。ロジカルとは、コミュニケーションとは、プレゼンテーションとの違いは、など、「とは何か」「との違いは」といった問いは、議論のベースになるものなので、やはりここから入っています。

次に、「サマリー」を提示していることです。ロジカルコミュニケーションの基本形を提示しています。当社では、各種の研修に「概念図」をつけますが、それがこの時代からしっかりと提示されていました。

更に次の頁をめくったら驚きました。前の頁に書いてあったことを前の頁に戻らずに書けと指示していました。「暗記」です。なんといじわるな、ただ、学習効果の高い手法なのかと発掘した価値を感じたのと同時に、「暗記」も自分の重要テーマであったことを思い出しました。

その後の流れはシンプルでした。ロジカルコミュニケーションを段階に分けたものを一つ一つ理解できるように、スモールステップの原理で作っていました。丁寧な作りでした。今なら、「分かるよね」で済ませるようなことも、段階的に落ちこぼれないように作っていました。最後には、そこまでで学んだことを用いてできるようなワークを入れ、仕上げていました。あまりにも基礎が徹底していて、ある意味で見習わなければならないと感じさせられました。

ここまでをまとめると、定義、型とその暗記が冒頭に来ていて、その後のステップは「段階的」。最後に、「まとめ」なのです。当社の今の研修と全く変わらない基本形がありました。

なぜ、この研修を今提供していないかというと、「ゲーム」を打ち出すときに漏れたからに他なりません。その後、2010年、2014年にもロジカルコミュニケーション研修を開発していますが、2008年のコンテンツは顧みられることがなく、死蔵になってしまっていました。掘り出してみるといろいろな発見があるものです。「Style」は2010/2014年のコンテンツのいずれとも連動することができました。複数の過去をつなぎ合わせることで、何か新しいものができるのかもしれません。

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