今年も昨年と引き続き、新規事業としてはじめた「ずっとも」に忙殺された一年でした。
「ずっとも」は2015-2017年に感じていた「社内勉強会での短時間・少人数実施」という一つのビッグトレンドに対応したものです。2017年から事業化を始め、2018-2019年で12コンテンツを開発しました。
おそらくこのトレンドは2020年で大きな盛り上がりを見せて、そこで一山を超えるでしょう。現状は、アーリーアダプターのお客さまが対応を終えつつあり、これからはキャズム超えのフェーズとなってくると思います。つまりこのトレンドはもう終わりに向かっており、ここからは業界的にはフォロワーの方々の戦場のとなってくるのではないかと思います。当社は、2018-2019の活動の中で新たに感じた、「潜在的ではあるが、これから大きなトレンドになる」概念に対して未然に手を打っていく必要があります。
今年は2点、時代だなと思うことがありました。
まずは、追いかけられる立場になってきたことです。「競合がいない」と思いこんでいた当社ではありますが、今年は各所から「ベンチマークしている」という声をいただきました。嬉しいことではあるのですが、いつの間にか表面的には類似のことをやっておられる会社も増え、お客さまの混乱などもでているようです。追いかけられる立場としての振る舞いも必要なのかなと感じます。
次に、「ネットで全ての情報が得られる」という考えの方が増えてきたことです。コモディティ製品のように、資料請求やサイトの情報で全てが開示されると思い、お会いする前や取引前から情報を全部出してほしいという方も増えています。インターネットの弊害だと感じますが、情報は無料ではなく、価値ある情報ほど信頼関係を構築したあとに提供され、価値の高い情報はサイトには掲載されないのが普通です。デジタルな時代ではございますが、当社はお客さまとの密度の濃い対話を通じて「ソリューション」を提供するという原点を徹底しています。
これらの背景を踏まえて、来年からの当社は公の器として社会の発展に必要と思う情報は常に発信しつつも、少しクローズドな方向に向かうと思います。これまでも、価値の高いと感じる情報はサイトに載せたりせずに、対面でのソリューションにこだわった進め方をしていましたが、そのやり方を引き続き踏襲します。
以下、今年の活動を簡単に記載します。
開発
ずっとも2ndシーズンの開発
ずっともの2ndシーズンを無事終えることができました。
2ndシーズンでリリースした6コンテンツは以下になります。
ずっともシリーズの社内的な意図としては、開発の細っていた当社のメンバーの開発力を高めことがありました。
お客さまから「超人的」と言われるハイペースでのリリースをなし得た背景には、メンバーの頑張りがありますが、振り返ってみると、序盤である第1-4弾と中断に向かう第10-12弾では私の関与がやや強くなってしまったという反省があります。
- 第7弾:段取りチキン
- 第8弾:13Goals
- 第9弾:ザ・ラックファインダ-
- 第10弾:パラダイス-ショートステイ-
- 第11弾:財の記憶
- 第12弾:FB職人
また、第12弾でずっともは中断となりました。始めたものを中断するという意思決定は、心にぐっと堪えるものがありましたが、始めることよりも止めることが難しいという格言の通り、意思決定の機会として非常に成長させてもらえました。改めて、理念と沿う形で再開を予定しております。
また、年末ギリギリではありましたが、ずっと気になり続けていたコンテンツ群の調整に力を割くことができました。手のかかる部分はまだまだ追いついていないのですが、「常にブラッシュアップし、それを選択してもらえればその分野で最高の学習効率がある」という考え方を遵守し、コンテンツの改善により時間を割いていきます。(コンテンツが増えるごとにここへ投資すべき時間が必要だったこともずっともの中断の理由の一つでもあります。「コンテンツは永遠のβ版であり、常に改善しつづけていく」ことが「良質な学びの場」につながるという原点を徹底して今後も邁進していきます。)
顧客向け開発
また、同時進行していた開発のお仕事としては、以下のようなものがありました。
- 発達障害に関する意識調査の実施
→調査が産経新聞、「AERA」で紹介されました - セルフリーダーシップ研修の開発・登壇:事例が「企業と人材」で紹介
- 遠隔参加者を含む研修の実施・登壇
- プロジェクトマネジメント研修の開発・登壇
- 評価者研修の納品
- 新入社員研修の開発・登壇
体験会等イベント
昨年に比べ、イベントを多く開催できたように思います。当社のコンテンツに関する声をお聞きする機会も増え、開発やその後の修正の原動力となりました。
- 個展を実施
- ずっとも実演会を6コンテンツ全12回実施
- HRサミットで「知覚」をテーマに登壇
- 体験会を全9回実施
▼一日で大量のコンテンツが試せる大学型のイベントを2度実施しました
・ダイジェスト:—10種をまるごと体験する2日間—
・ダイジェスト:—9種を味わう2日間—
▼ホットなテーマについての体験会(大阪へも進出しました。)
・パワハラ防止法関連:ボスの品格
・ジョブ理論:かちかち山
・フォロワーシップ:ザ・ラックファインダー×ザ・フレームワーカー
・脱AI型社員:それいけ!ソンタック×イエナイヨ
・財務への苦手意識克服:パースペクティブ
ここでは、大阪での実施やインターンメンバーの登壇など新しい取り組みもありました。当社は、「うまくやっているのを見せて講師派遣を売る」のではなく、「誰でもうまくできる」ことを追求するため、できる限り、若手が講師をするようにしています。
広報
インターンメンバー生主導の企画が続々立ち上がった一年でした。タクシー広告や上述の個展もインターン生の手によるものです。来年は広告投資は大幅に絞り、お取引のあるお客さま優先に切り替えていきたいと思います。個人的にはトップページを見やすくできたことで、お客さまへの利便性が高まったことを嬉しく感じています。
社内
社内でも色々と改善のための取り組みをしました。
システム・管理
- 【顧客の利便性追求】コンテンツ買取用にSQUAREを導入:キャッシュレス決済が可能になりました!
- 【福利厚生】ネスカフェアンバサダーになりました
- 【対外的な信頼性向上】増資を行いました
採用・教育
- 営業メンバーが増えました(特に大阪)
- 冬と夏の2度インターン生の採用を行いました
- 令和の10連休でインターン生の研修を行いました
2020年はすでに決まっているところでいうと、連載や大学での登壇などがありますが、そうした発信やコンテンツを通じた会社の問題解決などで、より一層お客様の力になれるようメンバー一同尽力してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
関連リンク
公開日: 2019年12月29日