週刊ダイヤモンドの特集、「IFRS襲来!」を読みました。
「PL・BSがなくなる」というのは、ビジネスマンにとっては、驚きをもって受け止められると思いますが、会計に関する勉強を新たに始めるにあたっては良い機会かなと思います。
先日リリースした財務ゲーム「パースペクティブ」をカスタマイズして、IFRS導入のタイミングで、リリースできたら面白そうです。さて、今日はまたキャリアについて、少し書きます。
「周りに目標とする人がいない」
という話を聞きました。
これを聞いたときに、思ったのが、
25歳「周りに目標とする人がいないんです。」
だと、「うんうん、そうだよね、いてほしいよね。」
となるのですが、
60歳「周りに目標となる人がいないんです。」
というと、
「・・・なにいってるんですか」
という印象を抱いてしまいます。
前者が後者にきりかわるタイミングはどこなんだろうなと考えてしまいました。
これは、いつ、
- 誰かを目指す
という段階から
- 誰かに目指される
という段階に切り変わるのか、という問いなんだと思います。
目指す人がいると、先日「目標を遠ざける力 斥力」で書いたように、やはり少なからず目指す人と自分との間に引力が働き、徐々に近づいていきます。
しかし、世の中には果てしなく上があるわけではありません。いつかどこかで、上があまり見つからなくなってしまいます。
この状態を「キャリア迷子」と考えますが、20代後半~30代前半にこの「迷子」が増えているように思います。
この迷子に一つアドバイスをするなら、「刃(エッジ)を磨くこと」かなと思います。
目指される人はだいたいエッジが立っていて、誰かと比べてどうかということは考えていません。
個性化という言葉の意味が、同質化した中での微妙な差異を競うことになってしまっているということがあります。例えば、同じような洋服をきて周囲と同質化しているんだけど、素材がなんだ、色がなんだといって、差別化しているような状態です。これでは、エッジが立っているとはいいにくいですよね。
同質化したあとでするのではなく、はじめからの差別化を意識して、自分に一番適したエッジは何かを考えるといいかもしれないですよね。
はじめの問いに戻りますが、目指す目指されるというところを越えて、「他人を気にせず、自分はこうあるんだ」という、断固たる決心ができるときが、この切り替わり時なんでしょうね。
このことは、某社のA社長に教えて頂いたのですが、当時は意味が理解できなかったのですが、最近ようやく理解できるようになりました。やはり、先達の言葉にはいつも価値がありますね。
公開日: 2009年7月11日