古き良き日本企業の強みを体験するビジネスゲーム
カレイドソリューションズ株式会社(所在地:東京都新宿区 代表取締役:高橋興史)は、早稲田大学大学院の福山佑樹氏と開発した成果行動と組織市民行動のバランスを扱う研修ツールを2月15日よりリリースします。
開発の趣旨
本ゲームは、成果行動と組織市民行動のバランス感覚を学ぶビジネスゲームです。組織市民行動とは、「他者や組織を支援することで、組織の長期的な利益に貢献する個人の行動」です。労働政策研究・研修機構(2006)の調査によると、昨今の日本の職場では、多忙化が進み,短期的な成果の出にくい仕事に取り組まなくなっています。このため、職場における組織市民行動は徐々に減少しています。しかし、組織市民行動は従業員及び組織全体へのポジティブな効果を持つとする研究結果(田中 2012)もあり、組織市民行動の重要性が再検討されています。
同僚を手伝ったり、すすんで仕事を引き受けたりするなどに代表される組織市民行動を、成果主義の浸透した職場で誰がどの程度行うべきかは、答えのない問題として議論され続けてきています。本ゲームでは、成果行動と組織市民行動をどのようなバランスで行うべきなのかを、ゲームを通じて学びます。
先行して実施した研究では、本ビジネスゲームによって、組織市民行動における対人援助・誠実さ・組織支援行動などの指標が、統計的に有意に効果があることが確認されました。
本ゲームでは、数人のグループで会社の危機を救うべく目標達成に向かいます。かつ自分の成果を最もあげた参加者の勝利です。2つの行動のバランスを取りながら点数を獲得していくゲームです。グループの協力が不可欠のため、他者の得点状況を把握する広い視野が求められます。
ゲームの概要
本ゲームは、テーブル内で完結する3~4名用のゲームです。参加者は業績が低迷している架空の会社の営業職として、カードに記載された成果行動をとるのか組織市民行動をとるのかを決定します。参加者の目的は、個人の目標達成と組織の目標達成の双方を満たすことです。本ゲームにおいて組織の目標を達成するためには、テーブル内で成果行動と組織市民行動のバランスを取る必要がありますが、個人として勝利するためには、成果行動のみが必要となります。このジレンマを体験し振り返ることで、参加者は現実の組織における自身の行動を検討することが可能になります。
ゲームの学習ポイント
- バランスを取る経験を通じて、組織市民行動が組織の利益に貢献していることを理解する
- 組織は成果行動と組織市民行動の片方だけでは存在しえず、両者のバランスが重要であることを理解する
- 職場の状況をみて、求められる行動をとることの重要性を理解する
ゲームの主な特徴
- 協力と競争が共存する現実の組織の状況を体験できる
- 短時間/少人数でも実施可能
- 研究者との共同制作・実験を踏まえた効果の裏付けがある
ゲームの用途
- 職場での助け合いを復活させたい
- 組織に貢献する「可愛がられる」新人を育てたい
- マネージャーに短期成果だけでなく長期成果も意識したマネジメントを体感させたい
商品概要
- 講義・ルール説明・振り返りスライドデータ
- ワークシートデータ
- チップ1枚
- カード48枚
カテゴリー: プレス情報
公開日: 2013年2月15日