こんにちは、学生インターンの小川功毅です。
今回のコラムから全4回にかけて、目標設定のコラムを連載させていただきます！
弊社の講義型研修の一つである「わかりやすい目標を立てる-目標設定-」の内容の一部を抜粋しながら、目標設定について考えていきます。
特に、目標を設定する際に意識するべき4つのポイントを紹介しながら、わたくし小川も実際に目標を立ててみます。
これから目標を立てようと思っている方や、実際に立てている目標があるという方は、私と一緒に目標を立てたり修正したりしながら、目標設定についての学びを深めていただければ幸いです。
それでは、今回は１つ目のポイントとして、シングルループ/ダブルループを紹介します。
そもそも、目標とは？
そもそも前提として、目標とはなんでしょうか？
目標とは、到達状態もしくは到達点のことです。
「～という状態になっている」という形で表され、
「～に取り組む」「～を推進する」といった、抱負や意気込みとは異なります。
実践：一人暮らしの「目標」を立てる
私は一人暮らしをしているのですが、最近家事を後回しにするようになってしまいました。
一人暮らしをはじめた当初は、丁寧に暮らそうとか、自分の暮らしは自分で責任を持って営もうとか、そんな風に思っていたはずなのに、だんだんと面倒に感じてしまっています。
そこで、「家事を後回しにせず、自ら進んで取り組めている状態」という目標を立てようと思います。
「めんどくさがらない」や「家事を頑張って取り組む」という抱負や意気込みではなく、
到達状態を言語化することで、
自分の理想の状態をはっきりとイメージすることができました！
根本的な価値に立ち戻る「ダブルループ」の考え方
組織学習の分野において、シングルループ学習とダブルループ学習という考え方があります。
シングルループとは、既知の領域の中で思考を巡らせることを指します。
そして、シングルループで目標を立てるということは、過去に成功した事例を参照したり、知っているセオリー通りに構想したりするということです。
これにより、安定的かつスピーディに目標に向かうことができます。
対して、ダブルループとは、既知の領域を超えて、未知の領域で思考を巡らせることを指します。
そして、ダブルループで目標を立てるということは、現状の前提を覆して構想し直したり、仮説を立てて実験してみたりするということです。
これにより、なんのためにやるのか、という根本的な価値に立ち戻って考えることができたり、うまくいかない場合に構想を1から見直すことができたりします。
実践：「ダブルループ」で、家事を捉えなおす
私は一人暮らしの目標として、後回しにしがちになっていた家事を挙げました。
シングルループで考えていると、
「寝る前に必ずお皿を洗う」や「夜ご飯は必ず家でつくろう」という目標を立て、
結局めんどくさくなってしまっていました。
そこで、ダブルループを活用し、そもそもなぜ家事が大切だと感じていたのか、立ち戻って考えてみることにします。
私は、会社から帰ってシンクに並ぶ汚れた食器を見ると、憂鬱になります。
いつまでも畳まれない干しっ放しの衣類が窓を遮って、邪魔だなぁとも思います。
しかし、これらの食器や衣類は、私の暮らしを支えてくれている物たちです。
食器や衣類などがないと、私は暮らしていくことができません。
きっと私は、暮らしを支えてくれている物たちをないがしろにしてしまっている、という次席の念があったのかもしれません。
そして、家事を後回しにしないということは、自らの暮らしを支えてくれている物たちに、感謝を込め、愛情を注いであげるという私の価値観の表れだったのだと思います。
ダブルループによって目標を捉えなおすことで、
その背景にあった価値観や考え方に気づくことができ、より深く自分の目標を理解することができました。
おわりに
実際に私の一人暮らしを例にあげて、そもそも「目標」とはなんなのか、シングルループ/ダブルループについて、紹介しました。
次回は、定量目標と定性目標とはなんなのか、どのように使い分けるのかを考えていきます。
ぜひそちらもお読みいただけると幸いです。
続きは以下からお読みいただけます。
なお、今回のシリーズでピックアップしている項目は「わかりやすい目標を立てる-目標設定-」のほんの一部です。
本研修の詳しい内容についてご興味を持っていただけましたら、以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
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カテゴリー： 13GOALS ,コンテンツ ,メンバーコラム
公開日: 2020年11月10日
