インターン生の越前屋彩です。
自分の所属するコミュニティ特有の「単語」「隠語」「略語」など思い当たるものはありますか?
当社には、そういった「社内特別用語」をまとめたカレイド用語集があります。
「当たり前のように社内で飛び交っているが他の人にはわからない言葉」が集められており、当社でコミュニケーションを取るには欠かせないものになっています。
さて、私の記念すべき1本目のメンバーコラムでは、前提知識の重要性と、ビジネスフレームワーク特集を組んだ「週刊ダイヤモンド」(2019年9月28日発行)について綴ります。
知識はコミュニケーションの前提になる、という話
冒頭で社内用語集について触れましたが、大学で美術史を専攻する文学部生の私は、当社にインターン生として入社した頃、社内用語はもちろんのこと、ビジネス用語をほとんど知りませんでした。
そのため、上司の「トンマナ(*1)整えて」「日程フィックス(*2)したよね?」「それ一旦ペンディング(*3)で」といった指示を聞きとることもままなりません。いわば外国に来たような状況です。
つまり、単語を知らなければ聞きとることができず、そのためコミュニケーションが成立しません。
この実感を伴う認識が、インターン生として入社してから最初の大きな学びだったように思います。
(*1. トンマナ:トーン&マナーの略語で、文書作成時に守られるべき体裁。)
(*2. フィックス:定まること。)
(*3. ペンディング:一時的に保留にすること)
*出典:カレイド用語集
フレームワークは思考の前提になる
社内用語は卑近な例ですが、ビジネスフレームワークにも同じようなことが言えます。
入社当初の私は、ビジネス用語に加え、基礎的なビジネスフレームワークを1つも知りませんでした。
そのような状況を救ったのが、当社のフレームワーク暗記ツール「ザ・フレームワーカー」です。
フレームワークに親しみ、覚えることで、のちに当社のゲーム開発や日常業務においてフレームワークを使用した思考が展開されていくのですが…。ここでは詳細を割愛させていただきます。
以上のような、知識はコミュニケーションや思考の前提、土台であるという学びから、ビジネスフレームワーク特集「週刊ダイヤモンド」を読み、メンバーコラムを書くに至りました。
創造力の不足する日本
さて、本誌によると、日本は伝統的に論理的思考を重んじてきたあまり、創造的思考が不足し、「新たな価値」を生み出せなくなっています。
その結果が、10年間フラットで伸びていないGDP成長率や、日本企業が姿を消した世界時価総額ランキングに顕れているのでしょう。
不確定要素の多いこれからのVUCAの時代に生き残るには、新たな価値を生み出すために、論理力に加えて、創造力が必要になります。
創造力を生み出すのは論理的思考力
創造力が必要だとはいっても、一朝一夕で身につくものではありません。
突然、「新しい価値を創出しましょう!」といわれると、思考をフリーズさせてしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、創造力を発揮するためには、論理的思考力が必要です。
論理的思考は、あらゆる思考の前提になります。論理を踏まえているからこそ、適切に創造を発揮することができます。
そのため、創造力の礎である論理的思考力を鍛えることが、「新しい価値」を生み出すために必要ということになります。
フレームワークが思考を支える
そこで、本誌では、論理的思考を支え、創造的思考に導くフレームワークが紹介されています。
この「フレームワーク=思考法の型」が身についていれば、見えている事実を整理することもできますし、見えていなかった盲点に気づくこともできるはずです。
フレームワークは、横文字ばかりで馴染みづらいと言われることも少なくありません。(とっても、わかります。)しかし、一度扱えるようになれば、発散・収束の両面から思考プロセスを支える有効なツールです。
フレームワークが覚えられない
そうはいっても、ビジネス書で見ても実感がわかない、理解はできるけど定着しない、という方も多いのではないでしょうか。
研修では暗記を扱いづらく、個人の学習に任せられていることも、フレームワークの定着の低さの一因になっているようです。
当社では、先にも触れたとおり、「論理的思考」にスポットライトを当てたフレームワーク暗記ツール「ザ・フレームワーカー」を提供しています。
フレームワークの要素が記された90枚超の小さなカードを、グルーピングし、フレームワークの名称が記されたカードを使用して、ラベリングします。
このようなゲーミフィケーションを活用したプロセスによって、楽しく効率的な暗記にコミットし、ロジカルシンキングの向上をサポートする研修ツールです。
カタカナが暴走してしまいましたが、入社当初の私であれば、このような文を書くことはおろか理解に苦しんでいたはずです。「ザ・フレームワーカー」の功績でしょうか、はたまたカレイドの色に染まったのでしょうか。
フレームワークの活用
さて、フレームワークを覚えた後は、それをどう活用するかが問題になるでしょう。
当社の提供する情報補完ツール「ザ・ラックファインダー」は、フレームワークの活用ツールとして活用できます。
相手の発言が書かれたカードに対し、「抜けている観点」を発見し指摘することを繰り返すことで、フレームワークを使用した思考を練習する場になるはずです。
なお、直近では「ザ・フレームワーカー」、「ザ・ラックファインダー」を同時に体験できる体験会を2019年10月30日(水)に開催します。
フレームワークを効果的に使ったロジカルシンキング・コミュニケーションをできるようになってほしい!という方は、ぜひ一度体験していただけますと幸いです。
まとめ
フレームワークは、「思考の前提になる」点で有用性の高いツールだと考えられます。
ロジックを求められる仕事をする場合に限らず、クリエイティブな仕事がしたい!と考えている人々にこそ、ロジカルシンキングの訓練が必要ではないでしょうか。
特に新入社員・若手社員にとっては、どのような職種であれフレームワークに基づいた論理的思考力を養うことは、ビジネスの世界で働く一歩目として重要だといえそうです。
関連リンク
カテゴリー: コンテンツ ,ザ・フレームワーカー ,メンバーコラム
公開日: 2019年10月9日