「文章の校閲しといて~」と言われた時の上司に喜ばれる仕事の取り組み方



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「文章の校閲しといて~」と言われた時の上司に喜ばれる仕事の取り組み方

誤字脱字の修正は校閲ではない!?

当社ではコンテンツごとにデザイナーズノートと呼ばれる小冊子を発行しています。そこで必要になってくるのが校閲の仕事です。
ずっとも発送の時期になると、代表の高橋から学生インターンに校閲の依頼が舞い込みます。

ただこうしたときによく聞くのが、学生総動員で作業したにもかかわらず、

「チェックがザルすぎる。。笑」

という代表の声。

今までなんで納得いってもらえる校閲にならないんだろう??と気になっていましたが、この前その謎がようやく解けた気がしました。
そもそも文章の誤字・脱字の指摘よりももっと根本的なこと、つまり
構造や論理のチェックこそが求められている校閲作業であるということです。

ちなみに校閲とよく似た言葉に「校正」がありますが、
校閲は原文そのものの誤りを修正すること、校正は前のバージョンと現在のバージョンを突き合わせて間違いがないか比較・確認することと言われています。

作業する上でこの二つの違いは覚えておきたいところです。

書いてあることが全て論理的に正しいとは限らない

「代表が書いているんだから素晴らしい文章に違いない!」という前提の下で読んでいました。
そうした前提の下だとチェックできるのはせいぜい誤字脱字についてのみ。

でも書いている側からすると

  • 自分の文章の論理に誤りがないか
  • わかりにくいと感じるところはないか

など、より根本的な箇所が気になっているわけです(上司の論理間違いを指摘するのは怖い感じがするのはもっともですが。。)。

書いてあることが全て素晴らしいとは限らないという前提のもと根本的なところを指摘できるようになると期待に応えられるでしょう。
普段からこうした間違いに気づける批判的なリーディングを意識していきたいものです。

構造を意識したリーディング~文章はラベルをつけながら読む~

校閲作業は既存の再構築で、新しい文章の創造ではありません。
ゆえに意識が届かなくなりがちなのですが、基本的には文章を作る時と意識すべきことは同じです。
ここで重要になるのがラベリングの考え方です。文章の論理をチェックするとき、漠然と文章を見ていてもどこがおかしいかわかりません。
この時、各段落、あるいは文ごとに、ここでは何が書かれているのかを抽象化する作業を行うことで論理の間違いに気づきやすくなります。
例えば、以下の事例だとこのようになります。

<例文>市販のボードゲームが研修で使われると聞き社内でボードゲームを行ったが、当社で扱っている研修ゲームのように特定の学びは得にくいと感じた。
ボードゲームの所要時間や大人数を相手にしたファシリテーションを考慮すると、やはり「段取り力」などビジネススキルに絞ったゲーム研修がより効果的だと考えた。

<知覚>ボードゲームが研修で使われると聞いた。
<認知>ボードゲームを行い、学びの効果を検証したが学びは得にくいと感じた。
<判断>ビジネススキルに絞ったゲーム研修がより効果的だ

こうしたラベリングは長い文章や論理構造が一目でわかりにくい文章ほど効果があります。ぜひ校閲作業の際には取り入れてみてください。

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