講師募集を開始して、改めて分かった当社のコンテンツの価値 | ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ

代表コラム

COLUMN

講師募集を開始して、改めて分かった当社のコンテンツの価値

私は学生の頃から、教えるためのコンテンツを開発してきています。当初は、自分がプレイヤーとして使いやすいものを作っていました。その後、就職し、更にそれには拍車がかかり、自分用に最適化をしていきました。その後、創業に至ります。

“人が作ったものは使いにくい”

ただ、人が作ったものは使いにくい。これが研修内製化を営む上での最大の壁でした。この壁を超えるための工夫を多々行ってきましたが、それは自分にとって当たり前すぎたため、明確に書いてきませんでした。今回はこの点を改めて書きます。研修内製化、ひいては講師の育成が早くできることとつながるからです。

研修内製化の仕事は「黒子」

ゲームの研修というと、当社との関わりの薄い方には、派手なものという印象があるかもしれません。

実は全く逆です。当社は、自社を研修業界の「黒子」だと思っています。

当社のウェブサイトで、仮面舞踏会のような怪しげなマスクをした人物写真を見かけると思いますが、あれが当社の立ち位置です。「マスク+カレイド=マスカレイド→大衆に受け入れられるカレイド」なのです。当社が数年前に設定した新ビジョンも「マスカレイド」というものです。

黒子として、個性を徹底的に消す

だから、ポイントとして、個性を削ぐことに力をいれています。

実体験やエピソードを入れない

個性の現れ方にもさまざまなものがありますが、その一つに実体験があります。私の実体験を他の人が語ることはできません。なので、事例のようなものや、語りたくなってしまうようなエピソード、蘊蓄、そういったものは徹底して排除します。この部分は、自分で肉付けするのがふさわしいのです。

アニメや画像も入れない

また、アニメーションのようなものも表示タイミングの好みなどがあるので、全て消します。画像も大半は消します。また、専門的な話も、込み入りすぎると話せなくなってしまいます。こうしたものもできる限り、シンプルに書き換えます。余計な色も付けません。色には意味がありますが、色とりどりにすることは混乱を招くだけで意味がないからです。ポイントとなる部分にしか色は付けません。

文字を削ぎに削いでわかったこと

文字と図だけでも十二分に伝わる

こうすると何が起きるかというと、まず、文字と図が多くなることです。解釈の多様性を許すようなものは、万人向けのコンテンツとしてふさわしくありません。できるだけ誤読されないような書き方で端的な文を書きます。端的な文は、構造がしっかりしています。

文字を削ぐと図解しやすい

構造がしっかりした文章は、図解が容易です。図解とは論理を表現することですから、削ぐことで論理を見えやすくすることは図を書いているのとあまり変わらないのです。文章を削ぎに削ぎ、そして、図解化する。これは、私が創業来、徹底的にやってきていることで、これは提案書や資料作成にも生きています。(コラムは書きなぐっているので、かなり適当ですが)

内製化では、”自分たちでもできる”という感覚をもっていただく

そしてこれが、私たちが売っているものです。私は、体験会等のイベントでお話しする機会も多いのですが、体験会で重要なことは、「自分でもできると思ってもらえること」です。

私は、体験会で自己紹介もほぼせず、機械のようにスライドを読み上げます。個性は、人間ですので、透けてみえるところもあるのでしょうが、ほぼ消して行います。

私の個性があるからうまくできるのだ、そう思われてしまうと、「研修内製化は難しい」「講師派遣がやはり良い」となってしまいます。その点で、講師としての素晴らしいファシリテーションを、体験会では提供してきていません。その部分は、私たちの仕事ではないのです。

だからこそ、やりやすいということで、数百もの会社に研修内製化をしていただけたと思います。(余談ですが、個性を入れなければ、研修時間は極限まで短くなります。個性を出すほど長くなります。)

逆に、講師をする際には、個性を出す

では、講師をするときはどうかというと、自己紹介もがっちり行うし、参加者の属性に合わせて寄せた話をし、事例もできる限りたくさんいれます。スライドを使わないことすらあり、参加者との丁々発止だけで一日が終わることもあります。

これが、内製化コンテンツを売る際と、講師をする際の最大の違いです。

裏を返せば、内製で導入いただいた人事のみなさまに頑張っていただきたいポイントはここになりますし、当社のコンテンツで講師をする方々に膨らませてほしいところもここです。

研修では、コンテンツ通りにやるのが守破離の守です。そこを膨らませていけば、最後は、スライドも使わず、ゲームだけで徒手空拳で行けるかもしれません。

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