ありふれた研修ツールが一切使えなくなったことについて(1) | ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ

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ありふれた研修ツールが一切使えなくなったことについて(1)

今回、オフラインであればありふれたツールを、「オンライン」で世に問うてみようかと思っています。

当社は、ポリシーがいくつかあります。それらのポリシーが結果として「●●は行わない」といった行動につながっていました。

ただ、コロナ禍での変化を踏まえ、ポリシーは変わらないものの、取るべき行動が異なるのではないかと感じることが増えてきました。

オフライン環境で長年お伝えしてきていたこと

当社にはいくつかポリシーがあります。当社を長くご存知の方はご存知かもしれませんので、いつもの話かと感じる方はありふれた研修ツールが一切使えなくなったことについて(2)に進んでください。新しく提供するコンセンサスに関するツールについて書いてあります。

コモディティを提供しないことを重視している

まず、一つは、コモディティを提供しないことを重視していることです。これは結果として、自社開発へのこだわりにつながってます。このポリシーは、研修参加者に対して常に「新しい学び」を提供したいから作られたものです。

このポリシーによって、2つの具体的なアクションが定まりました。
学校教育や研修業界でよく見るようなゲームやワークは作らない
学校教育や採用活動やインターン活動には、企業研修向けのものと同じツールは提供しない

どんな嬉しい体験も繰り返されたら飽きてしまいますし、すでに結末を知っている映画をみるのは、時には苦痛だという人もいるでしょう。さらには、参加者の中に研修のネタをすでに知っている人がいたらと思うと、ぞっとしませんか。ネタバレしていたら、ときには多大な投資をした研修が破綻することもあるでしょう。また、当社から購入したツールが他社のインターンで使われていたとしたらどうでしょうか。

自社でなければできないことをやる

もう一つは、自社でなければできないことをやるということです。商売としては儲かるのかもしれませんが、仕組みが同じで、見た目だけ違う類似品であれば、あえて当社が車輪の再発明をする意味がありません。よく、自社商品のバージョン違いをたくさん出せば売れるんじゃないかと言われるのですが、バージョン違いであっても、一工夫加えなければ、パッケージ版としては提供しません。限られた時間の中ですので、できるだけオリジナルのものを提供しようということで活動してきました。

開発を生業にするものとして権利を尊重する

更に一歩手前の話になりますが、コンテンツ開発者を目指すのであれば、他社の著作物には配慮すべきであるということです。例えば、学校教育で使われているワークには、著作者がいるのが普通です。それを改変することはできませんし、類似品を作るのはそれを一度でも見たことがあれば「依拠性」があるのでグレーもしくはブラックです。たまに、「教育利用だから自由に使っても良い」とおっしゃる方がいますが、知財的にはアウトです。企業での教育は教育利用ではありません。

これらの話については、以前著作権に関するセミナーを開催しましたので、ご興味あればお問い合わせください。
参考:「えっ、それもできないの」意外と厳しい著作権とリスクを避ける方法

ということもあり、そもそも誰かの著作物は許可を得なければビジネスにできません。当社はコンテンツホルダーですから、自社の著作権についてはかなり厳格に管理していますし、他者の著作権を尊重しています。このため、時にはライセンスホルダーへの問い合わせや、弁理士や知的財産管理技能士の有資格者にも相談したりします。それでも不明確なら、管轄官庁に問い合わせも行います。

これらをまとめると、希少性・独自性ということになると思います。これらのポリシーは、コロナ禍の今、結果的に当社を守ってくれたと強く感じています。(当社のポリシーには他にも「ソリューション」などいくつかありますが、それはまたの機会に。)

ありふれたもの(コモディティ)と横並びにならないため、価格競争に陥ることもなくやってこれました。
ありふれたものと同列にならないために、水準に満たないものは無料配布したり、製品版としては上市しないといったこともしてきました。更には、学習を目的とせず、懇親のようなことを目的とした「仲良くなれれば何でもいいよ」といったお仕事はお断りするほど、厳格にポリシーを定めてきていました。

ただ、コロナで状況が少し変わってきました。

少し長文になりましたので、ありふれた研修ツールが一切使えなくなったことについて(2)に続きます。

研修の大定番「コンセンサス実習」とは?-コンセンサスって?-

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