今、体験型研修を諦めないという選択 | ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ

代表コラム

COLUMN

今、体験型研修を諦めないという選択

先日、情報が不足する中での意思決定を迫られるお客様をご支援するために「新型コロナウイルスの新入社員研修に与える影響に関する調査」を行いました。

採用数が30-100名規模の企業における体験型研修では、延期や中止という意思決定がその他の項目と比べて保留にされている傾向があり、依然として実施検討が進められています。実施検討に際しては、体験型研修の分散と短縮と穴埋めと衛生面への配慮が課題であることが各社からのお話を伺う中でわかってきました。

まず、研修会社との契約が延期の意思決定に影響を及ぼさないように当社は以下の対応を行いました。
これによって、「中止」にならない限りは円滑に手続きを進められると考えています。

体験型研修はウェブ化しにくいのが特徴です。そもそもウェブ化できるようなものであれば、既にウェブ化されているはずですし、されていないとするならば、ウェブでは出せない付加価値を出している研修だといえます。(データでは約5%ですが、ウェブ化が遅れていることもありえます。)なので、各企業はなんとかして新入社員に良い学びの場を提供しようと、体験型研修をどうするか、必死の検討を続けているのではないでしょうか。

これらについて、私なりの考えを書きたいと思います。各社では、以下4点をクリアにするというお題が課せられており、そこをクリアできれば実施、クリアできなければ延期や中止となります。まさに人材開発の皆様の「なんとかする力」が試される場面ではありますが、クリアするための方策が見えるものと見えないものがあるというのが実際ではないでしょうか。

  1. 分散
  2. 短縮
  3. 穴埋め
  4. 衛生面の配慮

分散

まず、30-100名という規模を10/20名などに分散するためには

  1. 会場の問題
  2. 講師とコンテンツの問題

を解決する必要がありそうです。

会場の問題

まず、会場の問題に対しては、
・大きな会場を間仕切りして小さくする
・会場をキャンセルし、小さな複数会場を確保する
・会場はそのまま使い、別な会場を追加で確保する
などがあります。

こちらについては、各所で会場手配に関する問題が起きているようです。
当社にできることとしてあまりにも微力ですが、以下のような支援をさせていただきます。


西新宿エリアの方でないと使いにくいかもしれませんが、それなりのスペースがありますので、是非ご活用ください。

講師とコンテンツの問題

次に、講師の問題です。シミュレーションするにあたって、30名を10名×3に分ける場合で考えましょう。

研修を3つにわけようと思うと、
・講師を3倍に増やして同じ時間に行う
・講師を3倍に増やして別な日に行う
といったものが考えられます。

この場合に、社内講師であっても、外部の研修会社であっても人数が確保しにくいということ、特に外部の研修会社の場合、費用が3倍になってしまうという問題が発生します。また、できる人がいないという問題もあるでしょう。

コンテンツについても問題があります。属人化されたコンテンツの場合、上記の講師の問題が解消できません。伺った話では、研修会社の講師からインストラクションを受けて、社内講師でできるように内製化している会社もあるそうです。(図らずもこうした局面で内製化が進んでいます。)

当社では、以下の形で、拠点を分散したり、会場を小分けにした場合でも円滑に講師ができるツールを持っており、それを衛生面に配慮する形で「買取型コンテンツのレンタル化」を一時的に提供することにしました。これによって、代替先が見つかるようであれば何よりです。

短縮

2つ目は短縮についてです。満員電車を避けるなどの配慮で、研修の時間を短縮するという例がみられます。当社のお取引のある会社様ですと、研修時間の開始を1時間遅らせて10時に、終了を2時間早めて16時にというケースがあるようです。この場合、当初9-18時の昼食を除いて8時間研修だったものが、5時間研修となってしまいます。

ここで出てくるのが3つの問題です。

  1. 8時間のカリキュラムを5時間に圧縮できるのか
  2. 体験型の研修といえども講義はあり、圧縮すると相対的に体験部分の割合が低くなり、
    講義型として実施できるようになってしまうのではないか
  3. 減少した3時間分の学習はどこで行うか

まず、研修のカリキュラム設計は、かなりの時間をかけて行います。1日間の研修であれば、カリキュラムを考えるだけで半日から1日かけることもあるでしょう。そして、その上で更にリハーサルを行わないと実際にできるのかどうかがわかりません。研修は短縮できるのか、できないのであれば代替手段はないのか、研修短縮にどの程度のコストがかかるのかを検討する必要があります。

次に、短縮によって体験時間が少なくなり、講義が中心になれば、いっそのこと体験をなくしてしまい、講義型の研修としてウェブセミナーなどの代替手段が選択可能になります。ただ、体験型の研修をあえて選択している以上、その選択肢を取る会社は少ないでしょう。

最後に、減少した学習時間は日数が変わらない以上、一見解消困難に見えますが、上記「8時間のカリキュラムを5時間に圧縮できるのか」で無駄がなくなること、及び次項で紹介する「穴埋め」と絡めて拡充できる可能性があります。(単純に短縮だけでうまくいくケースは少ないように思います。)

穴埋め

長期に渡る研修の中では、移動を伴うものがあります。
例えば、工場見学や職場見学は、避けられる傾向があるようです。

また、新入社員をずっと自宅待機させるわけにもいきません。

このため、皮肉なことではありますが、その分の時間が上記の短縮した研修の穴埋めに使用できるようになっているようです。

こうした時間を埋めるために、当社では短時間のコンテンツ群を提供していますが、今回はこれらを安価で利用できるような特例を設けました。

衛生面の配慮

衛生面の配慮も求められています。換気や消毒などの徹底に加えて、重要になるのが、共用の物品による感染への配慮です。

当社のゲーム研修の提供では、カードツールを用いますので、この衛生面についても指針を出しました。

レンタル型への対応

レンタル型のカードツールにつきましては、当社ポリシーにより、衛生的なものをご利用いただいております。
カード類やパッケージについては基本的に新品、チップやコマ等の物品については消毒を行ったものをご納品させていただいております。

買取型への対応

また、買取型のカードツールにつきましては、随時交換対応を行っております。
対象の商品をご購入いただいており、カードの汚損などが発生している場合は、1パッケージ@5,000で交換対応が可能となっております。

詳しくは下記のページをご確認ください。

以上、小さなものばかりですが、お客さまが安心してご利用いただけるように、4つのご支援策をご紹介しました。本ご支援によって、円滑に導入が進むなどがあれば幸いです。

※本コラムのタイトルは弊社インターンの小川が考えました。

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