インシデントプロセスと段取りチキンの奇妙な関係 | ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ

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インシデントプロセスと段取りチキンの奇妙な関係

インシデントプロセス

段取りチキンとインシデントプロセス法の類似

先日、「段取りチキン」という段取りをテーマにしたビジネスゲーム研修を上市した。実は、段取りチキンとインシデントプロセス法は類似していて、段取りチキンはインシデントプロセスの亜種だと思っている。質問によって推論し、答えに到達するプロセスだけを取り上げると同一のものに見えなくもない。

段取りチキンとインシデントプロセス法の相違

段取りチキンでは、質問をして相手から「はい」「いいえ」「わかりません」の情報を獲得しながら答えを推論する。相手の反応が限定される一方、相手は比較的回答しやすいというメリットがある。また、この質問から「はい」か「いいえ」を引き出すためには、クローズドクエスチョンでなくてはいけない。

一方、インシデントプロセスでは、質問して相手から具体的な答えを引き出す。相手の反応は多種多様なので、様々な想定を持っていなければならない。相手も周到に準備していなければ回答しにくい。また、この質問は具体的な答えを引き出すため、オープンクエスチョンが主となる。

質問の違いによる動きの違い

多くの場合、クローズドクエスチョンは、収束のための質問であり、オープンクエスチョンは発散のための質問である。

クローズドクエスチョンを行う上でのポイントは、細部から聞かないことである。例えば、犯人を特定するような場合に、まずは性別のような大きなところから聞いていき、徐々に身長・服装など細部に絞り込んでいく。

オープンクエスチョンは全く逆だ。聞いたら聞いただけ様々な情報が戻ってくる。情報に含まれるノイズも多いため、聞けば聞くほど袋小路に入ることもある。このため、情報と情報を関連付けて、構造を作りあげていくというプロセスになるだろう。

インシデントプロセスの説明が必要なため、段取りチキンのデザイナーズノートには書ききれなかったが、インシデントプロセスについて唐突に書いたのは、こんな絡みもあったからだ。このところの開発の連続で、様々なテーマの奇妙な符号がとても楽しく感じられるようになっている。

インバスケットとインシデントプロセス法

段取りチキン

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