当社の既存事業と新規事業を分けるものとは? | ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ

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当社の既存事業と新規事業を分けるものとは?

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新しいことを始めると既存のものとの差が見えてくることがある。相対的に見ることによって分かることがあるのだろう。

創業当時より、当社の既存事業である研修内製化支援は「代替品」を想定して設計されていた。そのパターンには3つある。
・まずは、外注している研修テーマを内製化することである。これによって、コストダウンのみならず、コンテンツがかちっと固まり、かつ社内の共通言語に詳しい社内講師が伝わる言葉で語り、更に反復されることで長期的に見れば質が向上する。
・次は、既に内製化しているテーマに弊社が強みとするゲーム性のあるツールを用いることで質的な強化を行うことだ。
この2つは既にある研修を想定している。
・最後は、まだ行われていない研修に外部を選ぶか当社の内製化コンテンツを選ぶかという選択肢の代替品だ。

この中で導入数としてどれが最も多いかと問われると、このところは、最後の「まだ行われていない研修を行う際の選択肢の1つ」である。(ちなみに、ずっとそうだったわけではない。創業してから数年間の私が営業の一担当としてやっていたころは1番目の外部から内部へという流れが多かった。リーマンショック直後ということもあったのだろう。)

さて、では新規事業は何かというと、実は何かを代替するものではない。そして、お客様に現時点で見えているテーマかと言われるとそれも分からない。つまり、全く新しい学習機会を作らんとするものだ。例えば、「現場の社員が研修するという発想はなかった」というお客様がいる一方「現場の社員が研修することを真剣に検討しているところだった」というお客様もいる。「1時間の研修なんてありうるんですか」というお客様がいる一方で「集中力の続く1時間程度の学習が最も効果的だという仮説をもっていたところだ」というお客様もいる。「少人数の研修は効率が悪い」というお客様がいる一方で「アンケートをとってみたところ、ニーズがばらばらで今後はe-learningか少人数の研修という選択肢も検討していたが少人数は現実的ではなかったので検討から外していた」といったような声がある。つまり、見えている人には見えているが見えていない人には見えていない世界が存在しているのだと思う。

塩野七生著の「ローマ人の物語」では、ユリウス・カエサルの言葉に「人間なら誰でも全てが見えるわけではない。多くの人は自分が見たいと欲することしか見ていない」という言葉があると紹介されている。(超訳だという話もある。)

私が数多くのお客さまから聞く様々な発言は、そのお客さまにとって見えている世界である。「新しい学習機会の創造」は、これまで研修会社も事業会社も取り組もうとしたものの困難があったために見ようとしていなかった世界なのではないか。そして、そこに光をあて、多くのお客さまに賛同いただけたことがその世界が存在する証左であるように思う。

弊社はこれからも引き続き「代替品」を主軸としながらも、「新しい学習機会の創造」に取り組む。そして、新しい学習機会はとある形で既存事業への相乗効果を生み、当社にしかできないものを更に生み出すことにつながっていくだろう。

こうした次への動きのベースとなる新規事業「ずっとも」が1次募集期間終了を前にして、無事に大手を振って「成功」といえるだけのお客さまの支持をいただけたことは望外の喜びである。

—「ずっとも」は2019年12月31日で中断しました—

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