ベストセラーの「学力の経済学」という書籍が、企業の人材開発にもそのまま生かせそうだと思い、ざっくり私の言葉で整理をしてみました。本書は、子どもを対象にしてはいますが、エビデンスベースという点で示唆が多々あります。
- 人は目先の利益を優先する傾向がある(行動経済学でいう双極割引)
であれば、目先の報酬を設計すればよい。- 報酬の中身:金銭的なものでも心理的なものでも差はない。
※よく金銭的報酬は良くないと言われるがそんなことはない- 報酬を与える条件:結果と努力であれば、努力が良い。
- 報酬を与えるタイミング:後で与えるよりもすぐが良い。
また、褒めることにも言及しています。
- 能力を褒めるとやる気が下がる
- 努力を褒めるとやる気になる
- 学力が高いから自尊心がつく
- 褒めたから、自尊心がつくのではない
(学力の経済学 第二章より)
この章を読んだだけでもよく人材マネジメントでいわれることが詰まっているように感じます。
他にも、優秀な人が入ってきたら社員のモチベ―ションは下がるか上がるか?とか、素行の悪い社員はどのような影響を与えるか?とか、テレワークは機能するか?などを考える上でもヒントになりそうなことが多々ありました。
(本コラムは、2015/11/20の弊社メルマガを一部加工し、転載したものです。)
公開日: 2016年10月6日