ビジネスゲームの統計データが生む価値
弊社の財務研修「パースペクティブ」も開発からかなりの月日が流れました。
本研修は定量的に結果が出ます。その結果も年月を経て膨大な量が集ってきました。
データは集まれば価値になります。
データから平均値と標準偏差を導き出し、最終結果に偏差値が算出されるようになりました。
「偏差値?何の意味があるの?」と思うかもしれません。
偏差値は受験勉強で目にします。
受験勉強には多くの人がハマります(良い意味ですよ)。
それは、
- 偏差値というフィードバックシステム
- 少し高めの志望校というチャレンジングなゴール設定
- 自分の能力をいかんなく発揮
によって促されていて、まさに「フロー」を導くための仕掛けになっているからではないでしょうか。
偏差値は受験を経験した人であれば、偏差値に一喜一憂した経験があると思います。
私の思い込みかもしれませんが、この仕組みに慣れた人は「偏差値」と聞いた瞬間に「高めたい」と条件反射するのではないでしょうか。
この誰もが自然と燃える偏差値という言葉を参加者の動機付けに使わない手はありません。
偏差値を使ったらどうなったか
少し偏差値の使用報告をさせてください。
まず、「偏差値が出る」といった瞬間に場が「ざわっ」とします。
一流のビジネスパーソンばかりが参加している研修です。平均値が高いということはそう簡単に高い偏差値は出せません。
直近の実施では、偏差値30台という経験をして「人生初めて・・・」と苦虫を潰したような顔をする人もいれば、逆に高い偏差値にガッツポーズで喜ぶ人もいて、導入は大成功だったと感じました。
偏差値計算というと難しいように感じますが、生のデータさえそろっていればExcelであっという間に算出できます。ビッグデータとまでは言いませんが、こうした仕組みもあまり研修では目にしません。比較的容易に導入できる割に効果が大きいので、もしこの手のツールをお持ちでしたら是非偏差値をインセンティブに使ってみてください。
公開日: 2016年4月28日