2つのマインドセットについて | ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ

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COLUMN

2つのマインドセットについて

2014年3月の社内研修で2つのマインドセットについての話をしました。

話したのは、キャロルデュエックの

  • こちこちマインドセット(fixed mindset)
  • しなやかマインドセット(growth mindset)

です。

「やればできるの研究(キャロルデュエック)」を読むと、以下のようなことが書いてあります。

  • こちこち(fixed)マインドセット(自分の能力は固定的で変わらない)
  • しなやか(growth)マインドセット(人間の基本的資質は努力次第で伸ばせる)

■こちこちマインドセットの人が望むのは・・・

  • 自分をあがめてくれる
  • 自分を完璧だと感じさせてくれる
  • 自分を尊敬してくれる
  • ありのままを受け止めてくれる

■しなやかマインドセットの人が望むのは・・・

  • 欠点を分かった上でその克服を助けてくれる
  • もっとすぐれた人間になる意欲をかきたてる
  • 新しいことを学ぶように励ます
  • フィードバックしてくれる
  • 成長するチャンスを与えてくれる

2つの良し悪しは別にして、私がいつも思うのは、マインドセットは選びとれるということです。

自分自身もその時の気持ちの状態により、ゆらゆらしているように思うことがあります。

ただ、最近、好んでこちこちマインドセットを選ぶ人が増えているように感じます。

こちこち型の人は、「自分の能力は固定的で変わらない」と考えます。

変えられないなら努力しても意味がありません。

なので、変えられないことに落ち込み、現実から逃げたりします。

最近「捉え方」の話を沢山する人たちがいると感じました。

実は、これって捉え方を変えることで、能力が固定的な自分を肯定しているんですね。

能力が変えられないのであれば、捉え方を変えるしかありませんから。

当社の「モチベーションマジック」では、こうした考え方を教えていますが、あくまでもこれはストレスへの対処に過ぎず、これが絶対的に正しいと考えるのは危険です。

人は、変えられるから努力し、振り返り、人に耳を傾けます。

  • 「結局、捉え方だよね」
  • 「あなたはそう思うんですね(私はそう思いませんが人それぞれだからいいじゃないか)」

という考え方で防御する方法を身に着けてしまうと、人に耳を傾けなくなります。

それは成長の終わりなのではないでしょうか。

例えば、「対話したら捉え方が変わった!」というと耳障りはすごく良いように思いますが、単純にこちこちマインドセットを身に着けただけなのかもしれません。

耳障りの良い言葉の中に、マインドセットを固定化する罠があるのは忘れてはいけないように思います。

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