アサーティブネスを学ぶゲーム「イエナイヨ」の管理職版の開発がいよいよ大詰めです。
開発はやや当初予定より遅れました。
理由は2つあり、そのそれぞれに対処しなければならなかったからです。
1つ目の理由は、管理職の直面する問題の深刻度が高いこと。
このため、これまでと同じテイストでは、印象が暗く、明るい内容にならないことが危惧されました。
2つ目の理由は、管理職の扱う表現のレベルが高いこと。
通常版は、カードに記載された本音を「どうやって」言えばよいのかに焦点が当たっていましたが、管理職版は、それだけでは管理職に対する学びとしては不十分なように思われたのです。
このため、イラストレーターさんにお願いして、「コミカル」な絵を採用しました。また、カードに記載する内容の大半から「何をいうか」を除外することで「何をいうか」を考える内容にややレベル感を上げました。HowだけだったものをWhat+Howにしたとご理解いただけたらと思います。
これまで数社の会社様にイラストの原案をお見せしていますが、「あるある」「いそうですね」など現実との一致度がある一方で、見た瞬間に笑って頂ける方もいるほど楽しいイラストに仕上がり、「コミカルさが深刻さを和らげている」などご評価を頂きました。(この点は、ゲームのツールが持つ力だなと感じます。)
内容は、基本的に私の実体験をベースにしつつ、当社のお客様から公募したものも原案として採用させていただいており、「実際にあったこと」をゲームにしています。(採用された方には、カードが出来上がり次第、送付いたします。)
ややコミカルさがどこまで受け入れられるかわかりませんが、内容的には前作を一歩進化させたものになっており、前作をご利用頂いた方にも楽しめるものになっています。
タイトルも、サブタイトルをつけました。一つ一つの事例は普通なのですが、事例全体を見回すと、「これは管理職にとってのブラック企業で、ブラック企業の中の群像劇だ」と感じましたので、「イエナイヨ MEN IN BLACK」といたしました。
コンテンツ名にややサブカル臭がするという指摘を受けた直後のこのタイトルは少し気が引けるところもありますが、できるだけ多くの方にご利用いただきたいと思っています。
カテゴリー: イエナイヨ管理職版 ,コンテンツ ,代表コラム ,開発裏話
公開日: 2014年5月18日