当事者意識の強い方々ほど気付きがリッチ
気付けるタイプと気付けないタイプがいるのを感じます。
気付けないタイプに「どうすれば気付けるようになるのか」という手段を考えるのは不毛です。同じことをやってもどんどん気付ける人とそうでない人を分けているものは何かについて色々と考えていました。
有名なニュートンの話をします。ニュートンはりんごが木から落ちるのを見て、万有引力の法則に「気付き」ました。(これ、作り話とのことです。)
しかし、例えば私がりんごが木から落ちるのを見ても、多分万有引力の法則には気付かないでしょう。なぜなら知りたいとも思っていないし、普段科学のことを考えていないからです。
普段、科学のことを考えていない人が科学的発見をすることは稀だと思います。
暴論ですが、普段ビジネスのことを考えていない人にビジネスの気付きを要求したところで何も出てこないのは、科学のことを考えていない人が科学的発見ができないのと同じように自然なことです。
そういう意味で、研修が始まるより前に、その人が研修で気付けるかどうかは決まっているのではないかと思うようになりました。
普段から真剣にビジネスを考えていたり、自分のキャリアアップを考えていたり、どうやって問題を解決しようか考えていたり・・・といった「思考」が気付きのドライバーになっているのです。
私の実感値ですが、当事者意識の強い方々ほど気付きがリッチです。例えば、零細企業の経営者やベンチャー企業の社員などは考えないと生きていけないので、弾けるように気付きます。また、当事者意識の強く、業績の高い社員の気付きほど人事さんがみて「よい」と感じるようです。
気付きを促すのではなく、気付くための土壌を耕すために、微力ではありますが、研修導入前に何か仕掛けを作るのが最近の課題意識です。
公開日: 2014年3月22日