ルールをいじるのはとても危険という話 | ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ

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ルールをいじるのはとても危険という話

先日、とある会社さんにあるコンテンツを納品させていただきました。

その会社さんから「ルール説明のスライドを修正しました!」という連絡が来ました。

かなり丁寧に手を入れていただいたのですが、私は「まずい!」と思いました。

ルール作成の経験がないと分かりにくいのですが、ルールは言葉が命です。例えば、ページごとにユレがないか、他のページと意味の違いがないか、他の解釈をされる可能性はないか・・・全体像は見えやすいか、論理の破たんはないか。。。

時には、視覚障害の方でも見やすいか、目が悪い方でも読みやすいか(=文字サイズは一定以上か)、など様々な観点で作っています。

拝見したスライドは、上記ほとんどの部分で修復不能になっていました。必要なルールも一部自前でカスタマイズされたらしく消えてしまっていました。頂いたのが実施直前だったため、全てやり直した方がよいとは言うに言えず、一部のクリティカルな点だけを指摘するにとどまりました。

非常に悔いが残ります。実施結果を伺ったところ「うまくいったよ」とは仰っていましたが、口ぶりからはそう感じなかったので、成功しなかったのかなと感じました。終わった後に、ルールをじっくり噛みしめながら読んでみたら、

  • 遠くの人は見えないだろうな
  • 質問が沢山でただろうな
  • ここの矛盾はどちらを採用したんだろう

など様々なトラブルが予想されて少し涙が出てきました。

利便性を考えてスライドの「軽微な」カスタマイズは特に何もいいませんが、品質管理のために修正頂いたところは早めに共有いただくようにお願いしています。しかし、早めの共有だけでは不十分で、修正の有無を早めに確認し、修正の方向性を確認するとよかったかもしれません。ルールの修正はとても危険なのです。私ですら、一部ルールをいじるだけで、テストプレイをする位なのです。

登壇者として当事者意識の高い方ほど大きなカスタマイズをされる傾向が見られますが、ルール説明は、幾度とない改善や微調整の末に成立した極めてバランスの危ういものです。ルールそのものに手を入れられる場合は、本当にご注意ください。

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