以前、「用途を守らないと全員が損をする」というコラムを書きました。
当社は、大学(や就職活動の団体)向けには、企業内研修向けのパッケージコンテンツを一切提供しておりません。こういうと、「え、どうして?ニーズあるんだし売ればいいのに!」と言われることが多々あります。でも、そういうものでもないと考えています。
特定の企業を批判するつもりはありませんが、業界内には「売れるものは全部売る」という方針で大学や就職活動団体向けに新入社員研修で使うツールを販売している会社は散見されます。ただ、「用途を守らないと全員が損をする」に書いたように、例えば、学校の授業で行った研修が、インターンの選考でも使われ、そして他社のインターンの中でも使われ、更に採用選考でも使われ、内定者研修でも使われ、別な会社に入ったら、そこの新人研修でも使われる。。。これ、冗談ではなく一部は既に起こっています。
これは研修の提供者にも参加者双方にとって不幸です。これが増えているせいか、企業からのお問い合わせの中には、「就活や採用でつかって『いない』コンテンツはないですか」というものもあります。
当社としては、企業研修向けの研修を安易に学校や就職活動支援団体に提供することは当社の顧客である企業の方々の利益を毀損すると考えていますし、研修の参加者が同じ内容を短期間に複数回行うことは参加者の利益を毀損すると考えているため避けたいと強く思っています。なので、大学や就職活動の団体向けには、企業内研修向けのパッケージコンテンツを一切提供しない方針なんです。こう考えることがコンテンツサービス提供者としての筋なのではないかなぁと思っていますので、今後も提供することはありません。これまで明確にサイトに書いたことがなかったので、改めて記載しておきたいと思います。
余談ですが、『採用選考で作ったコンテンツがうまいこと作れたので、同じ内容で既存社員にもやってみよう!』にも、実は別な問題がありますが、それはまた別の機会に。
公開日: 2013年12月13日