どんなダメ研修でも4.X
facebookなどで研修のスコアリングをした結果を書き込むことがあります。
すると、「どうやって算出して、どう捉えれば良いのですか?」という質問を良くいただきます。(自己満足で書き込んでいて、本当にすみません。。。)
なので、折角なので、以下当社が行なっているスコアリングの仕方を記載しております。独自のものではなく、以前読んだ書籍に記載されていたマイクロソフトのスコアリングを使用しています。
5段階評価で評価して平均を取ると、どんなダメ研修でも4.Xになってしまいます。
それを徹底的に是正して、結果によってとても残酷な内容になるアンケートです。使用するときはご注意ください。
詳細は後述しますが、当社は4段階評価です。
4は「大変満足」、3は「満足」なのですが、例えば、
例1)全員が3の場合(参加者10名)
→当社スコアリング100点(=時間の無駄)
となります。
これは、普通の研修会社のアンケート集計では、「全員が満足と回答しました」となります。
例2)半分が4、半分が2の場合(参加者10名)
→当社スコア100点(=時間の無駄)
となります。厳しいですね。
このアンケートでは、ネガティブ評価は大変良いを打ち消してしまいます。
例3)半分が4、半分が3の場合(参加者10名)
→当社スコア150点(=まぁ満足)
となります。これ、普通の研修アンケートでは、大成功と言われる数字です。
さて、ここまで読んでいただいて、「どういう集計なの?」と興味をお持ちの方向けに、集計方法を以下に記載します。ご参考下さい。
【準備編】アンケートの作成
以下の3つで十分ですが、当社はゲーム研修なので、「楽しさ」「難易度」「学び」の項目を別途設けています。
- 本日の○○に対する総合的な満足度をお聞かせください。
- 本日の○○のコンテンツに対する満足度をお聞かせください。
- 本日の講師の満足度をお聞かせください。
【回答項目】
a.大変満足
b.やや満足
c.やや不満
d.不満
アンケート項目それぞれに「理由」と「感想」欄があればベストです。
※「理由」は、良い面・悪い面どちらでも「強い」印象がある場合に記載されます。なので、書かれないのが通常。また、不満の場合だけ理由などを書かせるのは禁じ手。面倒だから「やや満足」に○をするという行動を誘発してしまい、正しい評価がなされなくなります。
【集計編】アンケートからスコアを算出する
- アンケートの枚数を数える<総数E>
- <a.大変満足>の数を数える
- <c.やや不満><d.不満>の数を数える
- 以下の計算式に当てはめる
満足度=(a-(c+d))/E*100+100
※解説:aからc+dの和を引き、総数Eで除する。すると、%になるので、100を掛けて点数化する。このままだとマイナスがあり得るので、100を足し、正の数にする。(とすると、最低点=0点、最高点=200点になりますね。)
【簡易分析編】スコアの見方
- 170点以上<満足を超えた感動>
- 150-170点<目から鱗が落ちる>
- 120-150点<まぁ、満足>
- 100-120点<印象ゼロ>
- 100点以下<時間の無駄>
※b.の「やや満足」は点数に影響を与えないのが特徴的です。更にc.d.の「不満」「やや不満」の増加は、点数を大きく下げます。(本資料は、筏井氏の書籍「プレジで始めるズーミングプレゼンテーション」を参考に研修用に高橋が編集したものです。)
余談ですが、当社はどんな方が講師で、どんな参加者に実施した場合でも、120点を下回る場合、コンテンツのレンタル費用を全額返金しております。(これまでのところ、下回ったことはありません。)
公開日: 2013年10月27日