零細研修会社の経営を体験するゲームを作りました | ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ

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COLUMN

零細研修会社の経営を体験するゲームを作りました

■概要■

どんな内容かというと、研修会社を経営し、倒産させないようにするゲームです。(ボードゲームが好きな方には、ワーカーが成長するワーカープレイスメントゲームというと分かりやすいと思います。)

ゲーム開始時点では、

  • 創業チームは中程度の能力を持っている。
  • 商材はこれから開発。
  • 営業に行くとニーズはある。

というところからスタートします。

ここから、「コンテンツ開発」「営業」「マーケティング」「資金調達」「人材採用」「人材育成」をしていきます。うわぁ、複雑そうですね。でも、ルールはそんなに難しくありません。

コンテンツ開発をするには人員とカネが必要ですが、作ったからといって、ニーズがあるかは営業に行かないと分かりません。

営業先は中小と大手。大手に営業に行っても、人材の質やコンテンツ力がない零細は門前払いです。はじめは身の丈にあった中小との取引からスタートです。

創業メンバーは中程度の力を持っていますが、採用する人材は大半はハズレ。

ハズレの人材を営業に行かせても、営業力が足らず受注できなかったり、コンテンツがなくて受注できなかったり。そんな場合は、お客さんのニーズは消えていきます。

ハズレの人材は研修しないと成長しません。(研修すれば成長するだけ、現実よりも親切ですが、能力の低い人材の研修コストは高めです。)

じゃあ、ハズレの人材はどこで活躍するのか?開発には能力不足で参加できません。バックオフィスに回されてしまいます。ああ、リアル。

採用はある程度運で決まります。採用に人材を投入すると、一定の確率で0~2名の人材が採用されます。ただし、零細企業に大量採用する余裕はありません。そして、優秀な人材ほど賃金が高いですし、ハズレ人材は採用しても使い物になりません。このジレンマの中で採用する人材を決め、残りは野に放つこともあります。その場合、悪評が広がり、大手企業の案件が減ってしまいます。大手企業は信用にうるさいのです。

ちなみに、採用市場には優秀な人材はそれほどいません。会社の魅力を上げないと優秀な人材は応募してくれないのです。

暗い話ばかりではありません。コンテンツ開発に成功すると、採用市場に優秀な応募者が追加されます。また、大手企業の案件が追加されます。

そんな感じでゲームは進んでいきます。序盤はキャッシュが苦しく苦痛なゲームですが、徐々に楽になっていきます。

ただ、中盤になると、僕の好きなシステムが働き始めます。受注できない案件はお断りせざるをえないのですが、徐々に顧客のニーズが枯渇していき、自社では提供できないものばかりになっていきます。そんな場合は、マーケティングに投資して、ニーズを掘り起こさなければいけないのです。マーケティングに投資すると、案件が増えます。

マーケティングだけでは限界があります。いつか大手企業を相手にするときがやってきます。大手の営業は、コストがかかります。法務だ個人情報保護だなんだかんだ。。。しかし、大手との取引は額も少し大きいのです。

また、社員が増えると、『マネジャー』を置かないと会社が機能しません。ただ、マネジャーを置いても売上はビタ一文増えません。

更に、定期的に従業員が賃上げの要請をしてきます。これに応じると人件費が増大し、応じないと、一定の割合で離職します。離職した人材は採用市場には戻ってきません。一度お金のことで辞めた社員は再度その会社に就職することはないのです。(※ただし、能力の低い人材は離職しません。)

こんな感じで、1か月3分程度で1年(12か月)現金を枯渇させずに耐え抜いたらゲームに勝利です。勝利するころには、会社経営って楽じゃないなぁという気分になっていることでしょう。

プロトタイプが完成していますので、やってみたい方がいたら、ご一報下さい。

■特徴

誰が得するのかわからないゲームですが、研修ゲームとしては、『斬新』です。

  • 1テーブルで完結し、2テーブル以上では「できない」。
  • →小規模企業向けです。
     

  • テーブルの中で戦わない。あくまでも「経営を継続させる」が目的。
  • →勝ち負けがないのは斬新・・・かな?ゲームというかはディスカッションツールかも。
     

  • 協力ゲーム型で全員が協力して1つの会社経営を行なう。
  • →全員で合意して決め、それに対して結果がでる。
     

  • 何回もやる
  • →短時間で終わるので、何回もクリアできるまでやる。
     

  • 研修会社がモデル
  • →研修会社がモデルになっている経営ゲームは見たことがありません。
    メーカーではないので、仕入などがなく、比較的ビジネスの理解はしやすいです。

    商材は「トナリノココロ」「モチベーションマジック」「パースペクティブ」「ケイエイカイギ」などどこかで聴いたような名前です。
     

  • ボードゲームでは、比較的新しい仕組み「ワーカープレイスメント」型
  • →複雑性が高い。だから2テーブル以上ではできないけど、高度な内容を再現できる。
     

  • 原価の概念が少ない
  • →サービス業なので極めて粗利率が高いため、原価をあえて無視して、経営活動に集中させています。

と、色々と斬新です。(1名でもできます。)

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