当社では、研修及び体験会のアンケートをスコアリングして、経営のモニタリングをしています。その中で、低くでる指標があります。それは「学び」です。
こう書いてしまうと、カレイドソリューションズの研修はダメだといわれそうでドキドキしますが、実はこれには理由があります。
実は、「学び=つらい」という常識が、邪魔をしていることがあるんですね。
書籍「シリアスゲーム」では、こんな記述があります。
「学習とはつらさを伴うものである」という通念にも誤解がある。身体的なスキルの習得でも、知識の獲得でも、何かを学んで身につけるためには、身体や頭脳にある種の負荷をかけることが必要となる。~中略~つらさに耐えて学習目標を達成するというような「成功体験」を持つひとほど、その辛さによって学習が起きていると考える傾向がある。
実感としては、これは本当です。当然ながら、研修成果を提供したい企業として、この数値の低さは気に病んでいました。それで聞いてみたのです。
「参考までにお聞きしたいのですが、直近で受講した研修をいくつか思い浮かべていただいて、それと比べて、今日の研修の学びってどうでしたか?」
答えは、「高かった」でした。ちなみに、その時のスコアと、ゲーム研修のスコアを比べると逆でした。本当に面白いものです。ゲームだからといって、学べないわけではないんですね。
また、逆に、学びのスコアが高くでる場合があります。これまで何度かあり、それを類型化すると以下のような3パターンかなと思います。
- ゲームに負けたとき
- ゲーム中に起こった現象について大きな議論が起こった
- ゲームが失敗を誘発するようになっている
先日、コラムに書きました。悔しさの価値
以前、体験会で一度ありました。いつか書きたいと思っていますが、その時は、年次によって大きな意見の差があり、そこの議論が学びになりました。
昔、提供していたゲームがまさにそうです。こちらもコラムに書いてます。CSRを失敗から学ぶ
つくづく、人間というのは面白いです。
公開日: 2012年12月21日