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立体的に考えるとはどういうことか

英語力を付けたいというと、TOEICの取得を指標にし、財務感覚をつけたいというと、簿記の取得が指標になり、経営感覚というと、中小企業診断士の資格取得が指標になったりと、世の中は不思議で溢れています。

先日、友人からカエルの解剖の話を聞きました。曰く、カエルの解剖をすると、カエルの体の仕組みは分かるけれども、命は決して戻ってこないとのことでした。

定量化は分解がつきものです。分解すると、部分や要素に目がいってしまいます。論理的には正しいのですが、これは全体を捉えているとは言えません。より大切なのは、要素と要素の繋がりだと思います。要素とは点です。点だけではなく、点と点を結ぶ線を理解することです。

更に言うと、繋がりが理解できているだけでは十分ではないと感じます。それは繋がりだけに注目していては全体が見えないからです。これが物事を面で捉えることではないかと思います。

先日、とある人事さんから「物事を立体的に捉える」という話を繰り返し伺いました。点でも線でも面でもなく、立体とはどういうことか。それは、上記の面に「時間軸」を追加して考えることなのでしょう。

こうした考え方を「シナリオシンキング」という書籍で学んだのですが、自分なりにざっくり解釈すると、

  • ロジカルシンキング(要素分解の技術)→点
  • システムシンキング(繋がり把握の技術)→線
  • オブジェクティブシンキング(自分に取っての全体像把握の技術)→面
  • シナリオシンキング(全体像の推移を踏まえた予測の技術)→立体

なのだと思います。

効果測定や定量化というと、工業的な発想で時間当たり生産量の増加とか効率化という表現が随所に登場します。でも、これでは物事を点で見ることにしかなりません。点ではなく、物事をできるだけ高い視点で見られるように心がけていきたいものです。

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