ご存じの方も多いと思いますが、私はいわゆる就職超氷河期に就職活動を行ないました。
最近では待ち組とかロスト・ジェネレーションとかいろいろなレトリックで語られていますが、 とにかく企業業績が悪かった時代だったことを覚えています。
この数年、超氷河期世代が30歳前後になり、人事上の問題が起こっているということが指摘されていました。
具体的にはどのような問題が発生しているかというと以下のようなものです。
- 超氷河期時代に採用数が少なかったために、人員構成が歪になっていて、昇格候補者が少ない
- 中堅が少なく、中堅の業務負荷が重い
- きちんとした教育をうけなかったために、知識・能力を我流で身につけている
などが問題として指摘され、この数年、中堅社員向けの研修を実施する企業が激増しており、中堅向けの研修を開発する研修会社も激増していました。
また、今後、もし不況がきたとしても、就職超氷河期の轍を踏まないように、採用数は急激に変動させず、一定数を定期的に採用し続けるという想いを持っている人事部門の方々が多かったように思います。
ところがこの数ヶ月で状況が一転し、就職氷河期が再来してしまい、採用抑制が始まってしまっているようです。それだけ不況が深刻なのでしょうけれど、8年後位に現在起こっているのとと同じ問題が再来しないのか、今から心配になってしまいます。
なんとかうまくバランスのとれた要員計画をすることはできないものでしょうかね?
公開日: 2008年10月24日