キャリア研修というものがあります。一般的には、自己の現状を棚卸し、あるべき姿を考え、その道程やマイルストーンを設計していくというものです。
こんなことはないでしょうか。
みなさんの近くに、「いつか起業したい!」といっている人はいないでしょうか?このタイプの方が本当に起業できるかどうかを見極めるのは簡単です。
「今、起業に向けてどんなことをしているのですか?」
こう問いかけてみてください。
本当に起業できる人は、大概「夢に向かうアクション」を起こしています。
ありたい姿(ゴール)に一足飛びに到達する方法なんてありません。ありたい姿にたどり着けるかどうかは、日々の行動の積み上げなのです。
「結果とは行動の蓄積によって生まれる」といっても過言ではないでしょう。
話をキャリアに戻します。キャリアも上記の事例と全く同じではないでしょうか。会社から日々発信されるメッセージ「自律型人材になりなさい」。
このメッセージを言葉として覚えている人は多いでしょう。
ですが、「どのようにしたら自律型人材になれると思いますか?」という問いかけをしてみてください。大抵の人は、そのロードマップが描けていません。
このロードマップの作成がキャリア研修の意味なのではないでしょうか。
このロードマップが明確になることによって、従業員は、自分が何を学習すべきなのかという課題設定ができます。
従業員の課題設定から課題解決に至るまでのプロセスにおいて発生するエネルギーが会社を動かす原動力の一つだと考えると、キャリア研修に時間とコストを投資することは、とても意味深いのではないかと思います。
公開日: 2007年12月20日