体験と経験の違いについて | ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ

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体験と経験の違いについて

2年前にHRカンファレンスに登壇した際に「体験と経験の違い」についてお話をしたところ、多くの方がメモをとってらっしゃる風景が印象的でした。(一方、もっとも古典的な話しかしなかったので、少し申し訳なさも)

言葉遊びなのかもしれないですが、体験と経験の言葉の違いについて書きたいと思います。

経験について定義したのは経験主義の立場をとるデューイが代表的でしょう。その他、「経験」に関する研究や定義は多々あり、経験学習という概念も体験学習の領域では最重要概念の一つです。

しかし、もっとも私がわかりやすいと思うのはやはりデューイなのです。

経験と体験は異なり、体験に振り返りを加えることで経験になるとするのがデューイの立場です。

よく、職場で十分に体験しているのだから、研修でまで体験する必要はないのではないかという声があります。これに対する答えは、この体験と経験の違いということもできなくはありません。

つまり、職場での体験は振り返らなければ経験になっていないのです。もちろん振り返りには、わざわざ時間を取らなくても、やりながら振り返っているという側面もありますので、少しは振り返れているのかもしれません。

しかし、振り返ることに主軸を置いた業務というのは現実的にはなかなかありません。業務中は業務を遂行することを方向づけている会社も多いからです。また、日常の業務は常に混乱の中にあります。雑多の情報やノイズにあふれ、中核的活動が見えにくくなっていることもあります。だから、あえて時間をとって強制的に純化された活動について振り返るとよいのです。

ビジネスゲームに限らず、こうした場を持つことが研修の一つの意味でもありますね。

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