少し前ですが、LudixLabの公開研究会「ゲームで学んだ成果を実務につなげる方法論‐転移の知見を応用して‐」に参加してきました。
講師は、東京大学の池尻良平氏。
テーマは「学習転移(Learing Transfer)」です。
学習転移は言葉としては有名ですが、実はそれに関する書籍もなく、あまり勉強したくてもできない知識領域なので、興味を持って聞くことができました。
よく、ゲームで学んだ成果とは何かと聞かれます。
この研究会では、「視点・学習プロセス」をゲームで学んだ成果と定義しました。
しかし、実務家にとって、視点が変わったら何がよいのかと問われると非常に苦しいところです。そこを解き明かすのが本研究会の趣旨です。
本研究会では最近非常に有名になった「経験学習モデル」を取り上げ、ゲームの成果をいかに実務に活かすかを解説しました。
経験学習モデルをご存じない方に、ゲームと関連付けて簡単に解説します。(本コラムで経験学習モデルを解説するのはもしかしたら初めてかもしれません。。。)
経験学習モデルは「サイクル」です。
サイクルを構成する要素は4つあり、
- 具体的な経験(ここではゲームとします)
- 省察(ここでは振り返りとします)
- 概念化(ここではパッケージ化とします)
- 応用(ここでは職場での実務とします)
このサイクルを回すことで学習がなされていくと考えるのが経験学習モデルです。
私がポイントと思うところはいくつかあります。
- このモデルは研修内だけでは完結しません
- 振り返りとは登壇者が答えをあたえる「おとしこみ」ではありません
- 応用することは、実践することを指しません
以上をふまえて、数回のエントリに分けて書いてみたいと思います。
少しショッキングな話もあります。
お楽しみに。
公開日: 2014年7月1日