パースペクティブの別バージョンの発掘 【温故知新PJT】 | ゲーム研修で研修の内製化を支援|カレイドソリューションズ

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パースペクティブの別バージョンの発掘 【温故知新PJT】

当社が創業期から提供している財務会計をテーマにした経営シミュレーション「パースペクティブ」。長年の歴史があるだけにさまざまなアレンジを行ってきました。

当社が進めている過去のノウハウを復活させる温故知新プロジェクトの一つとして、今回は「パースペクティブ」の別バージョンをいくつか紹介したいと思います。

直接法と間接法版

まず、現行のパースペクティブのキャッシュフロー計算書は、直感的な分かりやすさを採って、「直接法」を採用しています。ただ、財務に詳しい会社様からは「間接法」はないのかといわれることもあります。このご要望に応えるべく「間接法版」もご用意があります。このバージョンがあることは社内でも私しかしらない暗黙知になっていたので、少々驚きました。

ガイドの少ないレベルアップ版

パースペクティブの財務諸表は、初学者でも財務諸表を作成できるように転記する先のガイドをいれたり、注釈を多々いれています。いうなれば補助輪がしっかりとついています。ゲームが四期まで進む中で、第四期ではガイドや注釈を外すバージョンも存在していました。こちらも社内でも私しかしらない暗黙知になっていました。

2回目が可能になるバージョンB

次に、パースペクティブは創業当時の時間のある際に、ひたすらにシミュレーションを繰り返したもので、今は再現できないような汗と涙の産物です。ただ、そうした中で、一度参加した人がもう一度できるようにということで、「バージョンB」が開発されています。パースペクティブは運の要素がないゲームで、ネタバレがあります。なので、一度参加すると二度は参加できないのですが、バージョンBを使えば二回目でも参加できます。こちらは、次世代リーダーコースなどで数年にわたって取り組む事例があるため、利用が徐々に増えていますが、そのうちバージョンCの必要性が出てこないか心配しています。

標準版のカスタマイズ利用

また、類似の利用で、別バージョンというよりかはカスタマイズ例ですが、パースペクティブ2回目の場合は、第一期を練習とせずに、第一期から本番として取り組むという事例もあります。上記のバージョンBができるまではこの使い方をしていました。こちらは、初期値の差が結果に大きく影響するという点で、なかなか面白い結果になることがあり、個人的にはこの要望があると楽しいと感じる場面があります。

建設業特有の受注産業版

もう一つ、パースペクティブは特定の業種でしか実施できないということがないように業種をぼやかした作り方をしています。ただ、それでも「受注産業」の会計は扱えません。とある上場企業(建設業)から相談を受け、「受注産業版」を作成したことがあります。建設業特有の会計を説明する講義モジュールを財務担当の方とSkypeでタイとつなぎながらひたすらすり合わせて開発したのが良い思い出です。

コロナ禍で生まれたオンライン版

最後に、忘れられないのが「パースペクティブ-オンライン-」です。パースペクティブ-オンライン-は上記の間接法版、バージョンBを取り込み、全部がオンラインで実施できるという画期的な商品で、コロナ禍でのニーズサーベイでは導入企業の大半が導入を検討していただいておりましたが、開発に手間取り、オンラインの波がさっと引いてしまいました。結果として、オンライン版は、将来的な投資回収が見込めず、特損を計上する結果となりました。

その他

その他、コンセプトがずれているので、当社で提供する予定はないですが、某社の方が「運の要素」を入れて実施したいということで、最後にサイコロを振るようなバージョンもあったりしますし、その他、OEM提供で名称だけ違う広告代理店経由で提供している「財務jam」やとある不動産業で提供している「ザ・経営者」などがあったりします。

パースペクティブは、こうした中身のカスタマイズにとどまらず、前後にどのようなモジュールを追加するかによって、さまざまな展開をします。一例としては、財務分析や、管理会計、税務会計などがありますが、これは本題からずれますので、また別なコラムで書きたいと思います。

財務会計ゲーム「パースペクティブ」

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