「モチベーションをあげろ!」という無言の圧力は会社員にとって負担になっているのではないでしょうか。
モチベーションがずっと高い状態が求められているのだとは思いますが、モチベーションには波があって当たり前で、ずっと高い状態というのは自然な状態ではありません。
モチベーションは無理にあげてもすぐに下がってしまうのが自然な姿です。
このため、モチベーション向上を目的とするあらゆる施策は一過性のものと考えています。
再びモチベーションをあげるためにはまた同様のことをしないといけないという点で、外部業者に「血を吸われる」と表現する人すらいます。
「モチベーションが高いことは善だ!」と強い信念をお持ちの方は多いのですが、モチベーションは、別に下がっても良いのです。
では、なぜモチベーションを上げろといわれることが多いのでしょうか。
それは、モチベーションを上げると、「成果」があがると考えられているからです。
モチベーションを上げることそのものが目的ではないはずなのに、モチベーションの話になると「モチベーションを上げること」こそ善であるという考え方が蔓延しています。
モチベーションを使って成果を上げる方法は、「上げる」ことだけではありません。
「下げない」や「下がったら元にすばやく戻す」でも良いはずです。
人にはそれぞれモチベーションの基準値があります。
当社は、「継続可能」なモチベーションの基準値の維持を実現し、それを通じて「全体で見たときの」成果を上げることを今後も支援していきたいと思っています。
※ちなみに学術的な意味での「モチベーション」ではなく、ここでは「やる気」的な意味を持つスラングとしてのモチベーションについて書いています。
本コラムは、2012年6月19日に某所で書いた記事を微調整の上、再掲しています。
カテゴリー: モチベーションマジック ,代表コラム ,雑文
公開日: 2015年9月21日