研修のビジネスに関わり始めたころ、研修手法を知るのが面白くて仕方がありませんでした。そして、一通りの研修手法を知ると、「研修手法は手段に過ぎない」と研修の目的にフォーカスするようになったものです。
でも、ここでストップしてしまっては恐らくそれから先の成長はできなくなってしまいます。
研修の目的に至るには、手段自体の精緻化、そして手段と手段の間にある溝に橋をかけるという活動が非常に重要なのです。神は細部に宿るといいますが、この細部を突き詰めて考えて、極めること。そして、ストーリーとして目的が実現できるように手段の最適化をすることがどんどん楽しくなってきます。
そして、こうした活動をすると、自然とさらに目的が磨かれていきます。
手段は目的となり、目的は手段となりを繰り返すのです。
手段ばかりを見てもいけませんし、目的だけを見てもいけないのです。
この繰り返しのループを何度も回すことで、研修の提供者としての質は高まっていくのではないでしょうか。現在私は4週目位にいるように思います。
手段を貶め、目的に淫するという考え方では、一方通行で終わってしまうのです。この考え方を理解してから、自分の成長ループがどんどん加速しているように思います。
公開日: 2010年10月13日