カレイドソリューションズ株式会社(東京都新宿区 代表取締役 高橋興史)は企業研修向けのゲーム教材『ボスは貧弱』を開発し、11月1日より提供を開始します。
本教材は、「逆パワハラ」をテーマにしています。「逆パワハラ」とは、パワハラの一類型で、部下から上司へのパワハラのことを指します。パワハラは上司が部下へ行うというご認識が多いため、区別するための言葉として生まれ、上司のメンタル不調を引き起こす要因として昨今注目が集まっています。
「ボスは貧弱」は、カードを用いた研修ツールで、カードには個性豊かなキャラクターとコミカルなイラストで「これってパワハラ?」と意見が分かれるような状況が描かれています。それらを用いてゲームをしながら参加者間の感じ方の違いを顕在化させ、意見交換を通じてハラスメントに対する学びを深められます。
開発の背景
パワハラは優越的な地位があれば、上司であろうが、部下であろうが、主体によらず起こりうるものです。ところが、「パワー」には「権威/権限/権力」といったイメージがあるため、上司から部下へ行うものという誤解が根強いのが実際です。
多くの部下には、「自分にはパワーがない」という無意識の思い込みがあり、「自分がパワハラをすることはありえない」と思っていることがあります。このため、部下から上司のパワハラの方が無自覚で深刻という声も聞きます。実は、権威や権限や権力はパワーの一部に過ぎません。情報や専門知識、技術や人脈をもっていることもパワーになりえます。また、上司よりも人数が多いが故の数の優勢や、社内ルールや不文律を逆手に取るなど、豊富なバリエーションがあります。
ところが、パワハラ防止研修というと、マネジメント層向けのものという認識が強く、一般社員向けのパワハラ防止研修や、そのための研修ツールは多くないのが実情です。
当社は、こうしたバリエーションを知ることで、職場における(逆)パワハラが減少し、心理的安全性の高い職場を作ることに繋がると考え、そのためのツールとして「ボスは貧弱」を開発しました。
『ボスは貧弱』 の概要
『ボスは貧弱』は、参加者間での「パワハラ」の感じ方を比較することで学ぶゲームです。パワハラかどうか意見が分かれそうな状況に対して、参加者は5段階で「パワハラ度」をつけます。その後、ゲームを行い、全員がパワハラ度が高いと感じた状況を特定できた参加者に高い得点が与えられ、得点の1番多い人が勝者になります。つまり、ほかの参加者がパワハラだと思う状況を想像できることが勝利のカギとなるのです。
『ボスは貧弱』 の効果
パワハラが上司から部下へのものという一般的な誤解を解消できます。管理職よりも一般社員の方がパワハラの認識がズレがちなことが分かっており、パワハラに関する意見交換により他者の捉え方を知ることで、他者視点で考えるヒントになります。また、パワハラのグレーゾーンと呼ばれる、パワハラと捉えられる行動・言動が人によって異なること、また、パワハラと感じる度合いが人によって異なることを学べます。
『ボスは貧弱』 の用途
ハラスメント/パワハラ防止研修としてお使い頂けます。ゲームの前段もしくは途中に逆パワハラについての講義を行い、その後ゲームで参加者間の認識の違いを体験します。既存の研修に組み込んだ利用も可能です。
以下のような利用を想定しています。
- 職場内の関係改善
- ハラスメントの認識の共有
- ハラスメントの予防
- 良い職場、健全な企業文化の構築
- パワハラに関する教育と啓蒙
・直属の上司と部下を交えて
・階層縦断でのハラスメント理解
・一般社員もしくは管理職に絞った実施
上司のパワハラを扱う『ボスの品格』との違い
『ボスは貧弱』は、パワハラ防止ツール『ボスの品格』と対になるゲームです。『ボスの品格』は、業界初のパワハラに関するゲーム研修として2018年にリリースされ、現在も数多くの企業で定番コンテンツとして活用いただいています。「ボスの品格」がパワハラをしている上司の事例を扱うのに対し、『ボスは貧弱』はパワハラを受けている上司の事例を扱います。パワハラのグレーゾーンが理解できる点や、ハラスメントの捉え方の個人差を認識する点が共通します。『ボスは貧弱』では、追加要素として、「関係」を表現するカードが加わったり、数々の実施実績を踏まえて、改善が図られています。
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カテゴリー: プレス情報
公開日: 2023年10月23日