当社では、研修の講師の育成に取り組んでいます。
専業ではなく、副業の方を優先しており、副業で講師をする人たちと何度か話をしました。その際に、一定の型が見えてきました。今回は、それについて書きたいと思います。
副業で講師をする中心層は誰なのか
まず、どんな方が応募してくれたかというと、20代から50代まで幅広く、中心層は40代でした。安易な言葉で片付けると、ミッドライフクライシスの受け皿として、副業としての講師がマッチしたことが一つの理由として挙げられると感じます。
まず、この世代の方々は、私と同じ、氷河期世代にあたりますが、現職の方の多くは会社の中で自分の確固たる居場所を築いています。特に、転職したいという願望が強いわけではありません。
一方、仕事では、管理職の肩書の方々が多く、プレマネバランスはマネジメント寄りに偏りつつある。また、仕事に対しても熟達が見られ、なんでも大過なく完遂でき、多くの場合、指導する立場にあります。
この立場の方の多くに見られることとして、「新しいことがない」「現場と遠くなった」「腕が鈍っている」といった危機感が感じられるそうです。
私の持論でもありますが、刺激の減少や好奇心の減退は老化につながります。生物的に多少の衰えが見え始める40代でミッドライフクライシスが起きます。このため、何か新しいものをやりたい人が増えますが、家庭や立場など守るべきものが多いためにそう簡単に転職したり、独立したりはできない。ここにありたい自分像とのギャップがうまれます。
ここに副業としての講師はとてもフィットしたのだと思います。
副業で講師をする人たちの動機とは?
思っている以上に、金銭的な動機ではなく、成長や力試し的なことを考えている人が多いことがわかりました。また、私自身が今回は、研修会社と講師というつながりだけではなく、講師と講師の間のつながりといったものを重視しているため、その点での魅力もあるようです。
この点についても、今後書きたいと思います。
公開日: 2022年7月5日