ビジネスとは、仕入れて売って回収することです。
当たり前なのだけど、少し忘れがちになることがあります。
先日、研修会社2社の営業のみなさまに弊社の扱うコンテンツを紹介しました。社内商品説明会という形で、大勢の方にお集まりいただきました。
とある1社では、質問がでませんでした。
とある1社では、質問が止まず、質問の手が下がるまでにかなりの時間がかかりました。
もしかしたら、理解力の違いや、説明のうまい下手などがあるのかもしれません。
でも、わかったことがあります。
研修会社にとって、当社は下請けでもあり、外注先です。その商品である研修は、彼らにとっては、仕入れ・購買の対象であり、その善し悪しはビジネスの成果に繋がります。
ビジネスの芽を見逃さない、つまり仕入れたものを真剣に見る眼差しの有無は、企業の成長に重要だということ。質問のなかった会社は、新商品不足にあえぎ、質問の多かった会社は続々と新しいビジネスを作り出しています。
商品の良しあしを評価するだけでなく、その商品はその会社のビジョン実現に貢献するのか、その商品がどうやったら売れるのか、STPを考えるとどういう顧客が対象になりうるのか・・・などなど。
ビジネスをつくるスタンスの有無は本当に大切だと思います。
これは、研修会社の営業だけではなく、人事であっても同じです。人事という仕事はバックオフィスで仕入れとは無縁と思う方もいるかもしれませんが、サービスを利用するということは、まさに仕入活動。
仕入を一切行わずに既存のものだけで回転させるというスタンスと、トライアンドエラーを繰り返し、より良いもの、より実態に即したものに変えていくというスタンスは上述の2社と通ずるところがあると思います。
確かに、人事とは、成果を出すというよりも、ミスをしないことに重きが置かれることがあることも理解していますが、「ビジネス」ということを考えると、 新たな価値創出活動の一環として、かたくなに新しいものをこばむのではなく、きちんと事前に評価をした上で、何か仕入をしてみるのも面白いかもしれません。
公開日: 2008年6月23日