先日、とあるメーカーの方と話をしました。そのメーカーでは品質の1番よい商品は中国には出さないそうです。理由は、真似されるだけだからとのこと。
確かに血と汗を流して生み出した子供のような製品を掠われるのは筆舌に尽くしがたい苦しみだと共感できます。
当初は、その会社も中国の会社が一緒に汗を流し、子育てに協力をしてくれることを期待したのだろうと思います。
しかし、裏切られることに慣れたそのメーカーはもはや中国に大切なものは見せない、渡さないようになってしまいました。
期待していただけに失望は大きいのでしょう。
中国の企業人からも話を聞いたことがあります。
『どこの会社も技術を盗んで大きくなった。中国が盗んで何が悪い。』
なんだか残念に思います。
中国が始めから真似したりしなければ、中国も最新の技術を使い続けることができたでしょう。日本の企業との信頼関係もずっと続いたでしょう。
世の中がみな、ノウハウや技術や著作権に敬意を払えば、きっと社会全体ってもっとよくなるのではないかと思います。
カレイドの半分はコンテンツビジネス。相手を信頼してビジネスをすればお互いにいい結果が得られることを信じながらビジネスをしていきたいと改めて思います。
囚人のジレンマのように、相手を信じないことが絶対優位の戦略になっていると、きっとみんなが損をするのでしょうね。
公開日: 2008年5月13日