5月中旬からzoomを使った様々な企画を実行に移しています。当社にとって、複数の目的を持った取り組みなのですが、今回はその背景の一部を少し説明したいと思います。
リモート研修を生業としないので実践知が貯まらない悩み
私たちは講師派遣業ではなく研修内製化の支援を営む会社です。なので、もともと研修そのものは実施しておらず、研修コンテンツの提供が主な生業になります。このため、「オンライン研修で講師をしたら?」と言われても「講師派遣業じゃないんですよ。。。」というよりありません。
内製化支援ということは、最終的に講師をするのはお客さまです。なので、内製化支援を行うためには、オンラインで講師をする人たちの気持ちを理解しなければならない。ただ、そもそも、オンライン研修で講師をすることがないので、実践知が貯まらない。
前例のない中では自分たちが前例とならなければならない
実行力のある研修会社は3月から5月にかけて大量のオンラインセミナーを開催しています。実践をきちんと積み重ねられているかが、お客さまの立場で考える上でのポイントになります。私たちのようなコンサルティング業界の人は、豊富な実践事例を横串で見ることで価値創造を行っているわけですが、現在の前例がない事態では、自分たちが積み重ねて事例をつくらなければならない。こうした蓄積がない中では、迅速に顧客の期待するような相談に応じることもできないわけです。商品の売り込みもビジネスとしては大切ですが、それよりもまずはお客さまの理解が先にくるように感じます。
まずは、顧客の気持ちになって考えたい。そう考えて、オンラインで講師をする数(といってもリモート研修ではなく)をこなすことにしました。こうすることで、内製化支援の可能性が見いだせるかもしれません。
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5月に取り組んだこと
やるからには練度や技術が高まっていかなければやる意味がありません。なので、数回ごとに実践上の課題を設けて取り組んでいます。
まず、「オンライン化をひも解く」では大人数を相手にした各種サービスの利用に取り組みました。その後、ウェビナー配信やタイムシフト配信などに取り組み、課題もありつつも一旦は実行できました。ただやっただけのように見えるかもしれませんが、その裏側では、ライトやノイズキャンセリングなど様々な実験を行っています。
6月以降に取り組むこと
今後も一つ一つ経験のないことに対しての実践知を蓄積します。直近では、連続して実施してきたウェビナー(一方通行)ではなく、6月4日にオンライン型の講座(双方向)で「EXCEL」についての内製化支援の勉強会を行います。これにも実践上の課題を設けており、EXCELというテクニカルなものを題材としては取り上げつつも、「技術指導」がオンラインで可能かを試すものです。もちろん、EXCELのスキルは当然身につきますが、オンラインで技術指導をどのように行うかも本コラムをご覧いただいた方には注目していただきたいポイントです。
また、6月中旬には、昨年のHRサミットのリバイバル講演を行います。この講演は一部に動画を用いた講演でした。画面共有の仕組みを用いて、動画を活用できるのかを試行するものです。
更に、今後の展開としては、プラットフォームとしてyoutubeやfacebookページへのライブ配信や、クロマキーを用いてzoomのワイプを用いずに研修が行えるかなど、様々な実験を行いながら、まずは私自身が講師として徹底的に実践知を積み、その上で徐々に内製化支援のレベルを数段高みに到達させたいと考えています。
また、今後はゲストをお招きしたりして価値ある場をつくっていくことで、当社のサイトにメディアとしての価値を感じてもらいたいと思っています。
私たちのこうした挑戦にご興味がありましたら、是非オンライン勉強会にご参加ください。当社のこれまでの実践知や研究結果、事例などを無料公開させていただいています。
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公開日: 2020年6月1日